将棋部・高2全員が県有段者リーグ入り!

2017年7月7日

将棋部からの報告です。今年度は高校卒業生部員9名がぬけるなど試練の中のスタートでしたが、ここまで素晴らしい成果を重ねてきたので、2回に分けてお伝えします。

まず高2部員の活躍です。徳永部長・小俣副部長を中心に練習と交流を重ねています。
昨年度は、全国大会につながる春の県大会で団体戦準優勝(小林・徳永・瀧川)、同じく秋の新人戦県大会で第3位(徳永・瀧川・長嶋康)という大きな成果をあげることができました。
そして今年度春の県大会と、夏の竜王戦県大会を経て、徳永・瀧川・小俣に続いて、長嶋・若林がB級リーグ戦で入賞し、高2部員の5名全員が、神奈川県個人戦A級(有段者)リーグに入ることができました。部開設以来の嬉しい到達です。部長の徳永は顧問より強い四段であり、生徒会総務委員長の瀧川も三段を達成、小俣と若林、総務委員を兼任の長嶋は初段から二段へと向かっています。神奈川県高校将棋界は全国最強レベルの強豪ぞろいでありA級リーグを勝ち上がるのは大変ですが、後輩を指導しながら棋力の向上をめざしています。

部活動では毎回全員が部室にそろうまで、まず「詰将棋」と「棋譜並べ」の課題を顧問が用意して各自が進めてもらいます。全国を沸かせた中学生棋士・藤井聡太四段の最新棋譜はいま最高の教材です。ていねいに並べて研究するよう奨励しています。
16時30分以後は「校内順位戦」へと移ります。○●の勝敗表を記録し、1局ごとにていねいな「感想戦」を心がけます。“敗局から学ぶ”姿勢が大事だと指導を重ねています。上位者や顧問による指導対局も挿入します。
こうした練習方式は火曜日と金曜日に進め、水曜日は上位者中心の「スーパーリーグ戦」を行います。中学部員にも有段者がいて、実戦対局=ガチンコ勝負を重ねます。顧問に勝った部員には皆で熱い拍手も送ります。

兼部や生徒会兼任の部員達がいて、運営には苦労もありますが、大会や合宿もあって個人と団体の目標が明示されたこの部活は、運動部に性格が似ているともいえます。部員みんなで切磋琢磨に努めていくように心がけています。
(顧問・山田明彦)