2017年度 カナダセミナー9日目
カナダセミナーでの授業も残すところあと2日間となりました。
生徒たちが登校すると、本日の午後に行われることとなった日本文化のプレゼンテーションのために、わざわざ日本から持ってきた大きな笹の葉をリュックから取り出して、とても大事そうにテーブルに広げているグループがいました。日々のレッスンを見ているこちら教員側も、生徒たちの真摯なまでの学びと学習の姿勢に大変嬉しい気持ちを感じて、9日目の朝を迎えることとなりました。
授業開始の9時になると、 昨日訪れたHeritage ParkでのScavenger Huntのアクティビティーの景品を、シャーロット先生から各々ご褒美としてもらい授業がスタートしました。
午前中の授業は、各自でStory Telling(簡単な物語をオリジナルで創ってみる活動)を行うレッスンとなりました。最初にルイーズ先生からCinderella(シンデレラ)の物語を例に、作り方の構成としてBiginning, Middle, Endの展開でストーリーを作るように説明がありました。その後、生徒たちは一枚ずつpicture cardが配られ、そのカードに描かれた絵を見て即興でストーリーを作ってみることになりました。簡単にストーリーを作ってみるだけですが、生徒たちにとっては英作文の能力に加えて、想像力や思考力なども試されます。もちろん完成後はみんなの前で発表するわけですから、まさに日本の授業で課題とされているアクティブラーニングの要素が、何気なくもあちらこちらに含まれたレッスンプログラムとなっています。
この時期になると、生徒たちはセミナー前半の時の様子とはうって変わり、自ら進んで英語を話そうとし、質問などがある場合にはアシスタントの学生や先生たちに積極的にコミニュケーションを図ろうとしています。
午後は、アシスタントのカビア君が考えてきてくれたアクティビティーのゲームを体育館で皆で楽しんだ後、いよいよ生徒たちが日本から準備してきた日本文化のプレゼンテーションです。発表に彼らが選んだ日本文化のテーマは、
“Star Festival in Japan.”(日本の「七夕祭り」)
“Yukata, Japanese Clothes.”(日本の衣服「浴衣」)
“Japanese Food: ‘Ichiju-Sansai’, A ball of Soup and Three Dishes of Food.(和食「一汁三菜」)
“Famous Temples and Sweets in Kyoto.”(「京都」の有名なお寺や和菓子)
“Japanese ANIME.”(日本の「アニメ」)
“Japanese Bath and ‘Onsen(Hot Spring). ’ ”(日本のお風呂や温泉)
の6つのテーマが取り上げられ、どれも日本を代表するユニークな文化的要素を含んでとても興味深いものでした。
『日本のお風呂や温泉』をテーマに選んだ発表では、日本での入浴の仕方や実際に存在する温泉などをクイズ形式でプレゼンテーションするなど大変工夫が凝らされていました。また『日本の七夕祭り』の発表では、短冊にみんなで願い事を書いて飾り付けをほどこし、明日のホームステイ先の方々とのお別れ会に使うことになりました。
シャーロット先生や毎日のレッスンを共に手伝ってくれているアシスタントのコビヤ君、ドゥニーなども興味津々に生徒たちからのプレゼンテーションに聴き入っていました。彼らの大変興味深い発表は、日本に帰国してからも何かの機会にぜひ活用させて頂きたいものです。
明日の午前中でカナダセミナーでの授業は実質的に最後となります。午後からは、夕刻に行われるお別れパーティーに向けて準備や練習をすることとなります。そして明日の夜、ホームステイでお世話になったホストファミリーの方々とも最後の時間を過ごすこととなります。