イングランドセミナー 第6日目

2018年3月28日

 今日は、これまでと違って、ELFの英語の授業ではなく、1時間目から、セントジェームズ校の実際の授業に参加させてもらいました。学園生達は、主に3つのグループに別れて、家庭科・体育・美術・演劇・物理・数学のそれぞれの授業に参加させてもらいました。

 家庭科では、「健康によい食材」をテーマに、セントジェームズの生徒達が、それぞれ家庭から材料を持ち寄って、色々な種類のお菓子作りをしました。学園生達もエプロンを着けてお手伝いをしました。
 美術では、まずは自分の顔の写真をとって、それをなぞりながら版画の自画像のようなものを創作しました。
 体育では 、男女が交ざって出来るレクリェーション的なポートボールのような競技を体験しました。
 物理は、「力×距離=仕事量」についてと、電流に関する授業で、共に、色々な実験をやりながら、視聴覚的体験的に自然科学を理解するというコンセプトの授業でした。
 数学は、ずっと iPadのようなタブレットコンピューターを使いながら、各自のペースでいろいろな数学の計算問題を解いて行ったり、パズルをやったりしながら、思考力を養うというもので、1時間があっという間に過ぎたように感じられるものでした。

 演劇の授業は、イギリスの学校教育の中で、音楽や美術と並んでとても大切にされている教科の1つです。部屋全体が暗幕で覆われ、照明設備も整った本格的 な演劇を練習出来る部屋で、とても創造力を養う授業が展開されています。今日のメインは、学園生を交えて、5~6人ずつのグループに別れて、音楽に合わせていくつかのポーズを作り、自分達のグループを表現するというものでした。この取り組みでビックリすることは、どの生徒達も、極めて積極的に自分の意見を出して、それをわずかの時間のうちに上手にまとめて、自分達のグループのパフォーマンスを創り上げてしまうということです。日本人は、何かを話し合って決める時に、なかなか意見が出なかったり、意見を持っていてもモジモジしてうまく自分の意見を周りに伝えられなかったりする傾向があるかと思いますが、イギリス人達は、その真逆で、意見を出さない生徒がほとんどいませんでした。 この演劇の授業は、学園生にとっては、とてもカルチャーショックで、かつとても新鮮なものだったかと思います。

 これらの授業に参加させてもらう他に、図書室の司書教諭の方が、学園生用に、世界のアニメーションを題材とした授業をカスタマイズしてくれました。YouTubeの動画なども駆使しながら、アメリカ・イギリス・フランス・アイルランド・日本のアニメーションの特徴などを学ぶとても興味を引く授業をしてくれ、英語のリスニングトレーニングとしても、有効な時間を過ごすことが出来ました。

 そして、今日は最後の1コマだけ、ジル先生とアンドリュー先生のEFLの授業を受けて、1日を終えました。セントジェームズ校の先生方や生徒の皆さん、今日 は、1日本当に有難うございました。