カナダセミナー第1日目
カナダセミナー第1日目
“変わらぬ絆” 〜カナダ、エアドリー地区と湘南学園 〜
7月22日(日)、今年もいよいよ第14回カナダセミナーがスタートしました。成田空港出発ロビーでは、多くの保護者の方々と木下校長の見送りを受けながら、本年度のカナダセミナー参加者18名の生徒たちと引率教員2名の総勢20名が16時15分、カナダ・カルガリーに向けて日本を出発致しました。
本年度のカナダセミナーの目的は、語学研修や異文化理解のプログラムにとどまらず、現地カルガリー・エアドリー地区において、“日本文化を継承・発信し、これまで築き上げてきた湘南学園とカナダ・エアドリー地区との方々の絆をより強固なものにしてもらいたい”ということも大きな狙いです。そのためセミナー参加者の一人一人は、いわば“日本とカナダの親善大使”のような役割を担って欲しいという願いが今年の引率教員にはあります。英語に限らず、言語学習の最大の目的と醍醐味の一つは、学んだ言語を媒体として、人々との交流を深め、見聞を広げ、人生において何らかの大きな財産を得ることができると堅く信じるからです。
現地時間7月22日午前10時45分(日本時間7月23日午前1時45分)、無事カルガリー空港に到着した生徒たちは、時差ボケの眠い目をこすりながらも夕刻に行われるホストファミリーとの初の対面までの時間を、カルガリー観光を中心に過ごしました。昼食場所としてまず初めに訪れたプリンス・アイランド・パークは、オフィス街に囲まれた中にある自然のオアシスといった場所で、長時間のフライトから体の疲れをリフレッシュできる場所でありました。近くに位置するカルガリータワーとEu Claire Marketでは、これから約10日間過ごすことになるカルガリーのエアドリー地区を一望でき、早くも地元のお土産とお菓子の買い物に精を出す生徒たちも見られました。初日最後の訪問場所であり、1988年に開催されたカルガリーのオリンピックパークを訪れた後、いよいよホームステイでお世話になるホストファミリーとの対面式が、翌日より通うGeorge McDougall High Schoolで行われました。
本年度のホストファミリーの方々もほぼ皆さんがこれまでの受け入れのリピーターということで、湘南学園生を大歓迎で待ち構えてくれていました。カナダ到着の前から湘南学園生とホストファミリーの方々とはメールを通じてやり取りを行っていたこともあり、初めてお逢いしたのに初めてではないかのような不思議な空気にその場は包まれました。ホストファミリーの方々は皆、異口同音に学園生が自分の小さな娘や息子の面倒を見てくれることを楽しみに待っていたとおっしゃいます。ホストファミリーの方々は、セミナー参加者たちが会場に到着するや否や、生徒のみならず我々引率教員のところにもすぐに駆け寄り、放課後の温かなお持てなしの約束のことなど、とても温かく我々を迎えて下さいます。異国の者どうしでありながらも、ここエアドリーでは、湘南学園とホストファミリーの方々との関係は、まるで親戚の集まりであるかのように感じられるのです。
この14年にわたる堅い絆が明日より、また“新たな形で更に発展し、深められていく”ことを願わずにはいられない、カナダセミナー初日となりました。