異国文化滞在記その1 〜カナダの学校生活(引率教員も含む)編〜

2018年7月30日

さてお待たせ致しました!いよいよ今年もカナダセミナー番外編の登場です。

英語学習は何も言語習得によるものだけではなく、“異国の地に入ったからには、その国の土地や文化の風習を理解しておくことが重要”であることは言うまでもありません。セミナー滞在期間中、不定期便となりますが、英語科渡邉よりセミナー期間中の様子や裏模様をカナダセミナー放浪記的な紀行文として、ユニークな視点を交えながら今年も掲載させて頂きたいと思います。

まず初回となる“カナダの学校生活(引率教員も含む)編”では、セミナー参加者たちが毎日通う学校生活の様子を中心に報告させて頂きたいと思います。
 
ここカナダでは日本の夏よりは涼しいとは言え、日中は30度前後になることもあります。初日、まず生徒たちがシャーロット先生から言われたことは、とにかく水をよく飲み体調を崩さないように心掛けなさいということでした。渡邉もそれにならいミネラルウォーター1ダースを初日に買い込み、準備万端で2日目の朝を迎えました。ところが早朝、冷蔵庫を開けてみると昨晩買ったペットボトル12本が全て凍っているではありませんか!いくらホテル室内の完備が行き届いているとはいえ、少々極端過ぎるホテルの配慮に戸惑いを感じながら、生徒たちが登校する学校まで急いで向かうことになりました。

セミナー参加者たちは、毎日車でホストファミリーの送り迎えを受けながら登下校することになります。学校周辺の街並みは実に爽やかで美しい風景です。
 
今回のカナダセミナーの期間中にお借りすることになった地元の学校George Mcdougall High Schoolに到着すると、3人の先生方と6人のアシスタントの高校生たちが、毎日私たちを出迎えてくれます。(先生方の写真は加藤先生の隣から、シャーロット先生、テラ先生、ローラ先生。アシスタント高校生の写真は、左からヒーバ、ショーン、ドゥニー、(渡邉)、カビアー、ウィストン、ジャスミンです。)
 
カビアーとドゥニーは昨年のカナダセミナーでもアシスタントを務めてくれていたので、とてもやる気と自信を持ってこのセミナーに臨んでくれています。ドゥニーは、アシスタントの中でも一番の明るい女の子で、オテンバ娘でもあるため、学園生はしばしば彼女の陽気さとオーバーアクションに少々引き気味になってしまう時もあるようです。
 
カナダセミナー期間中、我々引率教員はレンタル自転車を借りることにしました。滞在するホテルから現地校までは近いとは言え、カナダは車社会。ホテルから最短のスーパーまででも歩いて30分程度はかかります。その上、何もかもが特大サイズの食料の買い出しは、昨年の夏に“食料運びの地獄のウォーキング”となった悪夢があるからです。

我々引率教員はセミナー開始前に、事前にエアドリー地区では唯一となるレンタル自転車ショップを見つけ出し、準備万端の手配のもと、2日目の夕刻に予約済みの自転車を取りに行くことにしました。手続きを終え、まさに店を出ようとした瞬間、突然の豪雨です!このまま止みそうにはないので、自転車に乗ってホテルに帰ることはあきらめ、店からタクシーを呼んでもらい戻ることにしました。20分程でタクシーが店に到着するということで、近くのコーヒーショップで時間を潰すことにしました。しかし、タクシーが到着したのはそれから40、50分後。先ほどの大雨はすでに止み、空は一面の青空です!“Oh, my God!!”とはこんな時に使うのでしよう。タクシーに乗らない訳にもいかず、結局、自転車はまた翌日に店まで取りに来ることにしました。
 
翌日、待望の自転車の引き渡しです。私たちは昼食後、昼休み中に自転車を引き取りに行ったため、午後に行われる老人ホームへのバスの出発には遅れる訳にはいきません。手続き後、何とか時間に間に合うということでレンタル自転車にまたがったところ、何と足が地面にほとんど届きません!日本人には高すぎるのです。しかもスポーツタイプであるのは良いのですが、まるで競輪用の自転車です!バスの出発も迫っていたこともあり、とにかく我々は死を覚悟して、使い慣れないレンタルバイクで急いで学校までの長い坂道を登り下りすることになりました。遥か先を行く加藤先生からは“It’s like a roller coaster!”と叫んでいる声は微かに聞こえてくるのですが、その声がやがて聞こえなくなるほど引き離されてしまいました。学校に着いた時には、生徒たちはすでにバスに乗り込み全員待機状態です。汗をかき変わり果てた我々の姿に、生徒たちは何事があったのかと少々戸惑い気味。カナダセミナー開始早々、引率教員にとってはドタバタで散々な目にもあった第2日目、第3日目の昼休みでありました 、、、 続く。