2018年度 ポーランド・リトアニアヒストリーツアー②
アウシュビッツの翌日、クラクフ郊外にあるヴィエリチカ岩塩坑を訪れました。
中には巨大な聖堂が。映画のワンシーンのような場所でした。
この岩塩坑では13世紀以降から採掘が行われており、当時貴重だった塩は、有力な財源として王権を支えました。
「地下約100メートルと、とっても深くその狭い空間でもたくさんの歴史があることに驚いた。特に洞窟の中でたくさんの人が事故で亡くなったことが衝撃的だった。」(中学生・男子M)
その後、一路ポーランドの首都ワルシャワへ向かい、その日を終えました。
翌朝、ワルシャワの歴史地区を散策します。
ポーランドはヨーロッパの中でも屈指のユダヤ人人口を有していましたが、ナチスドイツによってポーランドが占領されると、ただちにユダヤ人への迫害が始まりました。
写真は、ワルシャワにあったゲットー(ユダヤ人が強制的に住まわされた居住区)の跡を示すものです。
また、ワルシャワには至る所にこのような記念碑があります。
1944年8月、ソ連軍がワルシャワに近づいたタイミングでワルシャワ市内のレジスタンスが一斉に武装蜂起、占領するドイツ軍と激しく戦いました。しかし奮闘むなしくレジスタンスは敗北し、ワルシャワは徹底的に破壊されてしまいました。
「ワルシャワの町は、戦争で崩れ再建された町とは思えないほど美しく見えました。また色とりどりの建物が並んでいて、日本では見られないような町の様子でした。ところどころに戦争中の兵士の写真と思しきパネルが掲示してあり、歴史を風化させてはならないと思いました。」(高校生・女子T)
ワルシャワを後にし、次の目的地、リトアニアのカウナスを目指します。
長距離のバス移動で、子どもたちもかなり疲れてしまったようです……。
が、移動もそれなりに楽しむ生徒も。
「今日の思い出は移動の休憩に寄った売店でポテチを買ったことです。パプリカ味を買ったのですが日本のピザポテチの味がしました。美味しかったです。でもパプリカの味は全くしませんでした。」(中学生・男子H)
車のハンドルが左についてる!と驚く生徒もいました。初めて海外へやってきた生徒も少なくなく、目に映るものはどれも新鮮に見えたようです。
夜8時前にカウナスへ到着、ホストファミリーと面会します。
少し緊張の面持ちの子どもたち。
実はこの記事を書いている私もホームステイさせて頂いたのですが、何を隠そう私自身もはじめてのホームステイ!
一番緊張していたのは私かも……?
「バスに乗ってホストファミリーとの集合場所に向かいました。そこでは皆優しく話しかけてくれて明日からの生活もとても楽しみになりました。」
面会後、各自がホストファミリーの家へ向かい、この日は解散となりました。