『電子図書館』がオープンしました!
中高図書室ではこの秋、『湘南学園電子図書館』をスタートさせました!
スマートフォンやPCなどの端末からアクセスして、いつでもどこでも好きなときに電子書籍を読むことができる、オンライン版の図書室です。
第1弾は人気の読み物から実用書まで41冊、そして青空文庫より文豪の作品など500冊を用意しました。今まで図書室に足を運ぶ機会がなかった人も関心を持ったようで、さっそく多くの生徒に利用されています。
第2弾の本は冬休み前に入る予定です。長期休みや学校に来られない時などに、こうしたツールを使って読書に親しんでもらいたいと思います。
“リアル”の図書室では、秋の企画として『みのりの秋、ことばの森』展示を行っています。図書委員が「自分の印象に残った言葉」を集め、秋の実りとして葡萄の木に飾る企画です。
小説の名ゼリフから、シェイクスピアの戯曲、好きなアーティストのMC、友達が言った何気ない一言、「疲れたら何も考えずに寝ていい」と安心させてくれたお父さんの言葉…等々、驚くほどに彩り豊かな言葉が集まりました。
「若者の活字離れ」への危機感が高まる昨今ですが、実はさまざまな形で私達は日々“ことば”に触れています。大切なのは、それをじっくり時間をかけて味わうことではないでしょうか。
後期の図書委員会、最初の仕事は恒例の『配架講習会』です。本の分類と書架への戻し方ついて、高校生が中学生の新米委員に教えます。
4年目になる今年は「どうしたらもっと分かりやすく説明できるだろうか?」と、自分達のやり方を見直すところから始めました。
「かつての先輩はプレゼン上手だったけど、自分はそういうのが苦手…」「だったら内容を整理して、原稿を作れば良いんじゃない?」「マニュアルがあれば、次の世代も活用できるかも!」
弱点を長所に変え、素材を用意して臨んだ本番では、今までで一番安心感のある説明ができました。聞き手の中学生も内容をしっかり理解できたようで、ロールプレイでの実践もとてもスムーズでした。
また、これをきっかけに、カウンター業務についても生徒がマニュアルを作成し、指導役のトレーナー委員を置くことになりました。こちらは中学生の経験者が担当してくれています。
最近、生徒たちは「自分達で計画してやってみる」ことに留まらず、「自分達の仕事を見える化し、内容を刷新しながら引き継いでいく」ことを意識しているようです。
図書委員会をリニューアルして5年がたち、先輩達が築き上げたものが定番の活動として根付いてきました。それに自信と愛着があるからこそ、自分が関わってより良いものにしていきたい、と考えるのかもしれません。
そんな委員会の活動について、いくつかの媒体で紹介をしていただきました。『学校図書館10月号』の表紙には、昨年度の高校2年生が家庭科の授業で行った「絵本の読み聞かせ」練習の様子が掲載されました。
そんな彼らも今は受験を控え、毎日図書室で懸命に勉強する姿がみられます。図書室が生徒にとって、少しでも過ごしやすい空間となっていれば幸いです。