韓国セミナー1日目報告

2023年3月30日

いよいよ待ちに待った韓国セミナーへの出立の日です。生徒の皆さんは、朝早くから羽田空港出発ロビーに集まり、一緒にお越し戴いたご家族の皆様に見送られながら、韓国金浦国際空港行きの大韓航空2106便へ搭乗し、いざソウルに向けて日本を離陸しました。

羽田〜ソウル間のフライト時間は、わずか2時間25分でした。その間、機内食も戴き、税関に申告する書類を機内で書いていたりするうちに、晴天の金浦国際空港に着陸しました。その後、飛行機を降りてから入国審査に向かうと、複数の到着便が重なったのか(?)、理由は定かではないのですが、長蛇の列が連なっており、入国手続きを終えるまで1時間以上かかりました。アフターコロナで海外旅行をする人の数がグーンと復活して来たことを感じました。

 さて、入国審査を終え、スーツケースを受け取って、いよいよソウル市内観光に向かうバスに乗り込みました。最初に訪れたのは、景福宮です。ガイドさんのお話ですと、ソウルは昔、中世のヨーロッパの都市のような城郭で囲まれた城壁都市で、その城郭の長さは約18kmに及んでいたそうです。景福宮は、当時の王様が住んでいらした宮殿で、そこで、宮殿の門番の衛兵達の交代式のデモンストレーションを見ることが出来ました。イギリスバッキンガム宮殿の衛兵達が、皆同じ兵服を着ているのとは異なり、景福宮の衛兵達は、城郭の4つの門を守りにいくため、それぞれの門毎に決められた4つの色の兵服を着ていました。私達一行は、門番についた衛兵と衛兵の間に入って、記念撮影をしました。

 その後、宮殿の中へ入ると、たくさんの観光客がいました。その観光客の中には、女性がチマチョゴリ、男性がハジチョゴリと呼ばれる韓国の民族衣装を身に付けている人も少なくありませんでした。これは、鎌倉や京都などで、レンタル浴衣を着ている外国人が大勢いますが、これと同じように民族衣装を着ている皆さんは、とても楽しそうでした。その中には、デンマークのボーディングスクールの16歳と17歳の高校生のスクールトリップの40人程の一行がいて、仲良く記念撮影をしていました。アジアの国に来るのは初めての生徒達が多かったようで、僕は、「是非次は日本にも来てね!」と彼らに伝えて名刺を渡しておきました。

 さて、ここで1つ質問をさせて戴きます。サンタクロースの出身地はどこでしょうか? 多くの人は、「北欧でしょ?」とお答えになると思うのですが、「では出身国はどこでしょうか?」と尋ねると、答えはまちまちになります。面白もので、フィンランドの人に聞くと「もちろんフィンランドだよ」と答えますし、ノルウェー人は「同然ノルウェーだよ」と自信を持って言います。ここに来ていたデンマークの高校生に尋ねてみたところ、間髪入れずに誰もが「グリーンランド(デンマーク王国の一部)だよ」と答えて、僕が「フィンランドじゃないの?」と聞き返すと皆「ノー!ノー!ノー!」と言い、「いや、ノルウェーじゃないのか?」と聞くと、これも皆迷わず「ノー!ノー!ノー!」と答えてくれました。皆さんも北欧の方と出会った際には、同じ質問をしてみることをおすすめします。皆とても面白いリアクションをしてくれますよ!

 僕達一行は、このデンマークの高校生達とも記念写真をとってから景福宮を後にしました。その後、仁寺洞と呼ばれるソウルらしさを感じられる通りで、ホームステイするペア・グループ毎に45分程自由散策をしました。皆、町並みを眺めながら通りを歩いて、屋台でお菓子を買ったり、ソウルのプリクラを撮ったりしながら、ちょっとした楽しい一時を過ごしました。


 今日最後のイベントは、ホストファミリーとのご対面です。ホテルのロビーにホストファミリーがそろってから、皆を代表して高校2年生のふたりがハングル語で挨拶しました。そして、ガイドさんからそれぞれのホストファミリーを紹介して戴き、生緒達は皆ドキドキしながらも嬉しい出会いが出来たようです。学園生達は、早くもハングル語や英語でそれぞれのホストファミリーに挨拶して、国交を越えたコミュニケーションを楽しんでいたようです。こうした光景を見て、「韓国に来られて本当に良かったなぁ!」としみじみ感じられた一時でした。

 生徒達は、今夜はホストファミリー宅に泊まらせて戴き、明日は、まる1日ホストファミリーと一緒に過ごします。生徒達からお土産話を聞かせて戴くのが楽しみです。