韓国セミナー3日目報告

2023年4月4日

セミナー3日目の朝、ホームステイ先から帰って来た生徒達の笑顔が溢れていました。韓国のご家庭で、本当に素晴らしいご歓待を戴いたり、英語・ハングル語・日本語を使って、異国の地の人々(ステイ先にはドイツからの留学生がいたご家庭もあったようです)とのコミュニケーションを楽しんだり、生徒達は皆、普段は経験出来ないことを満喫して来たようです。

 

 この日はまず、韓国と北朝鮮の国境沿いの非武装地帯に建てられた『オドゥサン統一展望台』に行って来ました。ここでは、ビデオ映像で、この展望台に関する説明を見て、館内をガイドさんの説明を受けながらまわりました。その館内見学の途中で、仁川から社会科見学でここに来ていた中学生のグループと出くわした際に、ガイドさんが気を利かせてくれて、「この生徒達は日本の湘南から研修で来たんですよ」と僕達を紹介してくれたお陰で、ここでもささやかな国際交流が出来ました。生徒達は、同世代の外国人と会うことが本当に楽しいようです。

 館内見学の最中には、展望台に上がって、実際に肉眼と望遠鏡を使って、北朝鮮を眺めることが出来ました。特に望遠鏡では、そこにいる人々の様子もはっきりと見ることが出来ました。世界で唯一の分断国家である韓国と北朝鮮の方々の中には、朝鮮戦争の休戦から70年経った今も、家族が両国にバラバラに暮らしている人々も少なくなく、統一して家族が一緒に暮らせる日を待ち望んでいる人々がいるということをしみじみと感じさせられました。

 

 統一展望台での見学を終えて、お昼ご飯にビビンバをとてもおいしく戴きました。生徒の中には、コチジャンを入れ過ぎてしまい、口の中が焼けるような辛さを体感した人もいましたが、皆、本場のビビンバを戴くのを楽しんでいました。

 

 昼食の後は、いよいよこのセミナーのメインイベントである『テイル外国語高等学校』の生徒達との交流に向かいました。この学校は、韓国でもトップ10以内のハイレベルの学校では、生徒達は皆、英語の他に、ドイツ語・フランス語・スペイン語・ロシア語・イタリア語・中国語・日本語の7つの言語の中から1言語を第2外国語として学んでいます。交流会では、司会者の日本語の先生による流暢な日本語での挨拶に続いて、校長先生による英語の挨拶がありました。その後、司会のバトンをテイルの高校生に渡して戴き、彼らの上手な日本語による挨拶と司会進行が続きました。湘南学園からも、中学3年生の2人がなかなか見事なハングル語で挨拶した後、『コスモス』をきれいなハーモニーでの三部合唱や、ダンス部の2人による素敵なダンスパフォーマンスを披露しました。テイルの高校生達は、完全に暗記した日本語の歌を歌ってくれました。これもすごかったです!

 


 それぞれのスピーチやパフォーマンスの後は、5~6人のグループを作って、本当に和やかに両校の生徒達がおしゃべりを楽しみました。時間がまだまだ足りない位、このチャット交流が盛り上がり、「若者同士の国際交流って本当に素晴らしいなぁ!」と強く実感させて戴いた次第です。交流の最後に、校舎内を少し案内して戴き、桜の木の下でグループフォトやグラウンドで全体写真をとって、名残惜しくお別れしました。皆、インスタやラインを交換していたため、バスに乗り込んだ時には、すでに出会ったテイルの生徒達から学園生にメッセージが届いていました。本当に嬉しいですよね!

 夕食は、お腹いっぱいサムギョプサルをすごく美味しく戴きました。その後、ナンタ劇を鑑賞したのですが、このパフォーマンスのスペックの高さにみんなびっくり仰天! 打楽器奏者の腕前は勿論のこと、途中途中で組み込まれるコミカルな演出にも会場全体が大笑い! この劇のプロデュースとキャスト達の演技にははなはだ心を奪われました。ナンタ劇、スゴイ!