カナダセミナー3日目の報告
昨夜ホストファミリー宅での最初の夜を過ごした生徒達は、今朝、みんな元気に登校して来ました。そして、今日から本格的なESL(= English as a Second Language)のオールイングリッシュによる英語の授業が始まりました。まず最初のトピックは、カナダのお金についてです。紙幣は、5ドル札・10ドル札・20ドル札・50ドル札・100ドル札の5種類で、それぞれのお札毎に色が違います。(5ドル札:青色、10ドル札:紫色、20ドル札:緑色 50ドル札:赤色、100ドル札:だいだい色)従って、その色によってお札の種類が一目瞭然となるんですね。30年程前までは、1ドル札と2ドル札もあったとのことで、それらは紙で作られていましたが、今は、この2種類のお札はなく、また、紙ではなくポリマー素材で作られています。
そして、硬貨は、2ドル硬貨・1ドル硬貨・25セント硬貨・10セント硬貨・5セント硬貨のこれも5種類で、それぞれの硬貨に名前が付いています。1ドル硬貨は、カナダを象徴する鳥のルーン (loon) が刻印されていることからルーニー (Loonie) と呼ばれています。2ドル硬貨は、Loonie (ルーニー) が2つ (two) で、トゥーニー (Toonie) という愛称です。このトゥーニーは、真ん中が金色、周りが銀色の2種類の色で作られているためとても見分けやすいです。25セント硬貨は、1ドルの4分の1なのでクウォーター (Quarter)、10セント硬貨は、1ドルの10分の1なので、この10分の1という意味を表すフランス語の dime から由来してダイム (Dime)、5セント硬貨は、昔ニッケルで作られていたのでニッケル (Nickel) と呼ばれているようです。
そして、1セント硬貨のペニー (Penny) は、1ペニー製造するのに1.6セント以上のコストがかかるということで2013年に廃止されたそうです。こうして、いわゆる日本でいう1円玉にあたるペニーが使われなくなったことによって、商品をお店で現金で支払う際のカナダの独特な支払い方法が生まれました。具体的には、1~4セント、及び、6~9セントの硬貨での支払いやおつりを返すことが出来ないため、以下のようになります。
商品の値段が1ドル1セントか1ドル2セントであった場合、この商品の現金での支払いは1ドルになります。
商品の値段が1ドル3セントか1ドル4セントであった場合、この商品の現金での支払いは1ドル5セントになります。
商品の値段が1ドル6セントか1ドル7セントであった場合、この商品の現金での支払いは1ドル5セントになります。
商品の値段が1ドル8セントか1ドル9セントであった場合、この商品の現金での支払いは1ドル10セントになります。
クレジットカードやスマホなどでの支払については、このような変換はせずに、付けられた値段のままの支払となります。
ESLの先生達は、熱心にこうしたことを英語の授業を通じて教えてくれました。
午後は、カナダでは最大規模の「Tim Hortons」と呼ばれる、日本でいうと「ミスタードーナッツ」のようなお店にエアドリーの街並みの中を散歩しながら行き、そこで各々が好きなものを注文して飲んだり食べたりしました。そこで飲んだフローズンレモネードは本当においしかったです。帰り道では、映画にも出て来そうな鉄道の踏切を渡った直後に、日本では決して見られない光景を目にしました。なんと、貨物列車が通過したのですが、その車両の数は、約160両もあったのです。ひえぇ~! まさに圧巻でした。学校に戻って来てからは、現地の高校生達と一緒に体育館でバスケットボールをしたり校庭で遊んだりしました。ここで一番嬉しかったのは、サポートに入ってくれている現地の高校生達と学園生達との距離がグーンと近くなり、一緒におしゃべりしたり一緒に汗を流したりして、とても楽しそうな笑顔が溢れていたことです。みんなカナダに来て本当に良かったと思ったようですよ!