ESDツアー2日目午前「だから石徹白にきました」〜移住者の方へインタビュー
今日の午前中は、二手に分かれ、石徹白へ移住して来た方へのインタビュー。
「都会は便利だけれど、いろんなものや娯楽がありすぎて、自分の欲しいものがわからなくなる…
ここは、不便だけれど、鳥の声とか沢の音、そして、自分の声しか聞こえないから、自分が何がしたいのかがわかる…」
横浜生まれの千葉育ち…いっときはモロッコに住んだという40代のIさんは、結婚を機に、自然が豊かな場所で子育てしたいと、あちこち選んだ末、ここ石徹白を選んだのだ…と語ってくださった。漆喰や泥壁、杉材などを使った小さな離れは、角になった両方の窓から気持ちの良い風と沢の音が入ってくる。後半は少し暑くなって来たね…と、下を流れる沢に足をひたしながら話を聴いた。
もう1人…草木染めや藍染めの服と共に、地元に古くから伝わる農作業〝たつけ〟を現代風にアレンジしたボトムスを制作。洋品店を営むKさんは、おつれあいと共に、小水力発電を石徹白に持ち込んだ方でもある。
「アレルギーがある人とか、そういう人でも安心して身につけられる、誰も…人も、草木も、環境も傷つけない…そういう服を作りたい…」そう語られた。
桜染めの布は、蕾をつけた後、雪の重さに耐えきれず折れてしまった枝が見つかる年にしか生まれないのだそう。「桜のピンクはとても素敵だけれど、蕾のうちに使わないとこの色は出ないんです。でもだからといって、蕾のついた枝は折れませんよね」とにっこり。