国立国会図書館の見学に行ってきました!

2024年4月8日

図書委員を中心とする有志メンバーで、はじめて国立国会図書館の見学に行ってきました!

その名のとおり、国会議事堂のすぐ隣にあるこの施設には、日本のあらゆる出版物が収蔵されています。1日平均で3千点が収められ、所蔵資料は4685万にものぼります。施設の性質上、利用者は書庫に立ち入ることは出来ず、窓口で申込して必要な資料を受け取る「閉架式」の図書館です。

今回は見学コースの申込ということで、一般の利用者が立ち入れない閉架書庫を見せていただくことができました!地下8階からなる書庫は地震の揺れにも強く、水気や火気をよせつけないよう様々な工夫が施されています。
実際に生の資料を見せていただくと、どれも本当に貴重なものばかりで、生徒たちも大興奮!

日本初の日刊新聞である『横浜毎日新聞』や、日露戦争前夜の気配がひしひしと感じられる1903年の『東京日日新聞』(こちらは100年以上前の資料ということで、一般利用者はマイクロフィルムでしか見られません。現物に触れられるのは人生最初で最後かも…)、菓子製造業者が購読していた『菓子飴新聞』など…どれも歴史を感じられるものばかりです。

雑誌資料からも、社会の変化を感じられます。
男女雇用機会均等法以前の『日刊アルバイトニュース』には、実際に男女で異なる賃金が掲載されており、生徒からは「まじか…」「えぐい…」と驚きの声が漏れました。昭和期の『きょうの料理』は、なんとレシピが5人前!

最も生徒が盛り上がったのは、やはりマンガのコーナーです。1986年の『週刊少年ジャンプ』はまさしく黄金期で、先日ご逝去された鳥山明さんの巻末コメントを皆でしみじみ読みました。「いまは漫画もアプリで読むようになったから、こういうコメントも残らないよね」「そもそも紙の本にならなかったりすると、もう永遠に読めない作品もあるかも…」

こういった資料を所蔵するのは、保管そのものだけが目的ではありません。「国会」図書館ですので、国会審議のために資料を提供することも大事な役割です。生徒が「議員の利用は年間でどれぐらいあるのか」と質問をすると、「令和4年だけでも33,000件の資料依頼があり、9割弱の議員が利用している」とのことで、驚きました。

知的好奇心を刺激されたのか、生徒たちは他にも数多くの質問をしていました。生きた資料を間近に見ることで、さまざまな事象に対する実感が生まれていく…アグレッシブな学びの1日となりました。