千葉工業大学の図書館・研究室を訪問しました!
2024年4月20日
3回目となる大学図書館見学ツアーでは、初めて理系大学を訪問しました!
習志野市にある千葉工業大学は、現存する私立の工科系大学として、日本で最も古い歴史を持っています。湘南学園の創立にも大きく寄与した、教育者の小原國芳氏ゆかりの大学ということで、じつは親戚関係にあたります。
今回訪問した千葉工業大学・津田沼図書館(https://www.it-chiba.ac.jp/library/)は、学部3年生以上が通学するキャンパス内にあり、より専門的な資料が所蔵されています。1・2年生が通う新習志野図書館の蔵書とあわせると、30万点の資料があるそうです。
実際に大学の授業で使われる教科書や、工業関係の専門誌がずらっと並ぶ様子に「タイトルだけ読んでも、なんのことだかまったく見当がつかない!」「すごい世界があるんだなあ」と生徒たちも驚くばかり。その一方で、デザインや環境、経営、法律、教育…といった多様なジャンルの資料があり、幅広い学びが展開されていることが分かりました。
また、学内の蔵書検索システムから、先生や学生さんの論文を検索させてもらう生徒も。こちらの図書館は電子ジャーナル(学術誌)の購読数が豊富で、それがいかに大学の研究にとって大事なことであるか…ということについてお話いただきました。
午後は本学OBの大学院生と合流し、さまざまな施設や研究室を案内してもらいました!
最初に見学した「工作センター」(https://www.it-chiba.ac.jp/machining/)には、たくさんの大きな工作機械があり、学生や教員が実験装置や色々な部品を作ることができるそうです。ベテランの職員さんが相談にのってくれたり、なんなら図書館の本棚(!)まで作ってくれるとか…
続いて訪問した様々な研究室では、そこでどんな研究をしているのか、学生さん達が直接説明してくれました。
機械力学や振動工学の研究を行っている高橋研究室(https://wwwlib.cc.it-chiba.ac.jp/mse/lab/takahashi.html)では、先輩が振動の実験を見せてくれました。これは、さまざまな機械製品が運搬や稼働の状況によって、どのような影響を受けるのかを知るためのものだそうです。実際に、鉄道車両が走行し続けたときにレールがうける影響を調べる装置もありました。
ロボット研究を行っている米田研究室(https://www.youtube.com/channel/UCRrceJzVOg4ciMrbVVx4cyg)では、段差の昇降や悪路の走行にかかわる機構などを研究しているそうです。実益に直結するものだけでなく、面白そう!と思える機械を、学生さんたちが楽しく作っているような印象を受けました。
電気電子工学の魏秀欽研究室では、回路のプログラムを組んだり、それを実際に動かす実験室を見せてもらいました。なんだか難しそう…と思いきや、中学生も習ったばかりのオシロスコープや、最近話題のワイヤレス給電システムなどもあり、身近さも感じられました。
最後はサークルの部室まで入らせてもらい…通常のオープンキャンパスではまず見られないであろう「学生生活」をまるごと味わった1日でした。
印象的だったのは、学生さんたちが「やりたいことをやれる環境です!」と自信をもって言っていたこと。その明るい気風はどこか湘南学園に通じるものがあり、たがいの創立に携わった教育者たちの想いが、こうして受け継がれているのだな…と、しみじみ感じました。