2024年度 カナダセミナー5日目の報告

2024年7月31日

 カナダセミナーも5日目を迎えました。ここへきてカルガリーの気候もやっと平年並みの20度台に戻り、前日までの33~34度の酷暑から、本日は最高気温が22度の予想です。これがカルガリーの平年並みの気候であり、ようやく過ごしやすくなったことに一安心です。

 

 さて、カナダに来て4日目。セミナー参加者たちの英語理解力は驚くほど向上しています。レネット先生からの説明を100%理解できるわけではありませんが、話している内容や先生からの指示などは、70%位までは自然に理解している様子です。若い生徒たちの順応力と英語学習に対する向上心には本当に驚かされます。

 本日午前中のESLの授業では、レネット先生より初めに昨夜何を食べたかを尋ねられ、授業が始まりました。地元で定番のプーティンやビーンズハンバーガー、またパスタやステーキを食べた生徒が多かったようです。生徒の中にはステーキの大きさに驚き、顎がはずれそうになりながら食べていた生徒もいたそうです。

 

 午前中の授業の中心は、Canadian Farm (カナダの農場)についてです。午後からFarm Tour のアクティビティーがあるため、地元のアルバータ州の農場について分かりやすく先生から説明がありました。

 

 農場では、cow(雌牛)・sheep(羊)・chicken(鶏)・horse(馬)・buffalo(バッファロー)・elk(ヘラジカ)など多くの家畜たちを飼育しながら穀物を育て、市場に製品として売り出しています。ここカナダアルバータ州では、食品を無駄にしないこと(= less waste)や輸送費を抑えること(= less transportation costs)などをとても重視しており、“eating local”「地産地消」の文化も、日本と同様にとても重要とのことです。午前中のレッスンは、食育を重視する湘南学園の生徒たちにとっても、身近な話題が含まれた内容で理解し易い内容だったようです。

 授業の後半には、ホストファミリーの家がどんなスタイルかなどを紹介し合い、日本の家との違いについても生徒達がレネット先生に話していました。カナダの家は、基本的に “en suite” と呼ばれる『バスルーム付き寝室』が1つの家に2~3個はあるのが普通だということを聞いて、「そういえば、僕達が泊まらせてもらっている部屋も en suite だし、Host Parents の部屋も子ども達の部屋も en suite だよ」とカナダの家の広さを改めて実感していたようです。

 こうしているうちに、昼食の時間となりました。日本から持参したお菓子も好評で、湘南学園の生徒たちとカナダ人中高生たちが仲良く手に取って食べる姿がとても微笑ましく感じられます。

 午後からの活動は、Butterfield Acres と呼ばれる農場にスクールバスに乗って出かけました。Butterfield Acres は、現地学校からバスで30分以内のところにある農場で、山羊や羊、馬や牛、あひるや豚などを飼育している農場です。ここは、この場所を訪れる人々が、こうした動物たちに直接触れ合いながら様々な家畜を楽しむことができるちょっとした動物園のような場所と言えます。

 農場では、トラクターの大きな荷車に乗って、農場ののどかな風景や自然を感じることができます。私たちは農場内をトラクターに乗って1周りしながら、農場の自然を堪能し、その後は山羊の乳搾りなども楽しみました。子羊が飼育されているスペースに入ると羊たちが柵のゲートから我先に逃げだそうと一斉にゲートの前に群がって来ました。柵から逃げてしてしまうのを恐れた学園生の一人が、慌てて羊たちをもとの柵の中に戻そうと大奮闘をしてくれました。(必死になって羊達を戻してくれていたにも関わらず、思わず笑ってしまってゴメンなさい。)彼の大活躍は、お送りした写真にも収録されていますので、彼がどれだけ羊の脱走阻止に貢献してくれたかご覧いただければと思います。

 この日の午後は、昨日の猛暑と違って、気温が10度台まで下がったため、施設内の見学も寒さに多少震えながらの見学となりました。例年は暑さのためアイスクリームや冷えたドリンクを求め、園内の売店を訪れるのが恒例なのですが、状況は一変。アイスクリームを買うお客は誰一人おらず、セミナー参加者たちはホットチョコの飲み物を求める生徒が数名いただけとなりました。

 

 カナダセミナーも明日で前半のプログラムが終了し、週末にはいよいよホストファミリーとの楽しみな時間が待っています。明日の午後の活動は予定を変更し、地元地域を散策しながら、レネット先生お勧めの雑貨店巡りや買い物などを行う予定です。