「自分たちの地域をあきらめない」…平成の大合併を拒んだ,岡山県・西粟倉村への旅

2024年8月8日

ESDツアー2024…8月1日〜3日で、岡山県西粟倉村(にしあわくらそん)へ。

美しく手入れされたスギ・ヒノキの人工林、
鳥取と岡山を繋いだ古道を抱く原生林。

豊かに流れる沢で、水生昆虫を捕まえてからの釣り、大茅地区のお母さんたちが作ってくださった、心尽くしのお昼ご飯…虫嫌いの子どもたちも、「こういう、ちゃんとした田舎が好きになった!」「私ここに移住したい!帰りたくなくなっちゃった」…と。

平成の大合併を拒んだ村には、たくさんの可能性があるけれど、初めから「百年の森林構想」ありきではなく、それを打ち出した前村長の「出前村長室」があったからこそ…。

つまり、合併を拒めたのは、「地域を作るのは、そこに住む人たちであり、そこにある自然と、育まれてきた歴史や風土をどう生かし、それらを何代も先まで、孫たちに残していけるか」…そんなことを考えた人たちの力だった!ということに、あらためて気づかされる旅であった。

そして、「自分たちの地域をあきらめなかった人たち」は、つねに課題に向き合い、挑戦をし続けているということにも、あらためて気づかされた。

さらに今年は、築300年の古民家を借りての宿泊…大家族のように,〝暮らしながら学ぶ〟…これが実現できるのも、ESDツアーならではだろう。