カナダセミナー第11日目の報告
カナダセミナーも第11日目、残すところあと2日間となりました。ここ数日は、カルガリーらしい気候に戻り、生徒たちが過ごすアエドリーも気温は23~24度前後でとても快適です。現地学校のすぐ裏には綺麗な公園もあり、キャンプで訪れた小さな子供たちが楽しそうに遊んでいます。
本日の授業の最初は、一昨日の老人ホームの訪問をどう感じたかを語るウォーミングアップから始まりました。初めにレネット先生が、I felt ( ) when I sang for the seniors.と板書され、生徒たちは各々に空欄に入る単語を考えました。happy, proud, fun, nervous などの単語を入れながら、生徒たちは互いに英語で伝え合いました。レネット先生からは、「君たちの歌は very fantastic! だったよ。特にご老人たちとの交流は、とても貴重な機会となり、みんな積極的で良かったわ!」と褒めて頂きました。
次に、My favorite thing at Lake Louise and Banff. というお題で、Lake Louise was ( ). などと同じように空欄に単語を入れて伝える練習です。中2の生徒たちへは、beautiful だけではなく beautiful scenery (美しい景色)などの単語も追加して入れると、更に良くなるよとアドバイスをもらいながら学習が進みました。
本日の午前中の授業の中心は、Canadian Geography (カナダの地理)などについてです。レネット先生から、日本とカナダの違い、そして類似することなどを挙げてみてとの問いかけがありました。 先生からは、「カナダはどこに行くにも車が必要で、私は自転車はほとんど使いません。電車やバスもこの田舎のエアドリーでは近くにはないので、とにかく車が必要なんです。私は、車で毎日150kmは走りますよ。日本はどうですか?」などの問いかけがありました。生徒たちは、レネット先生の車の走行距離(2年で94,000km)に驚くとともに、「カナダの方が夏は日本より乾燥して涼しい」、「地元のスーパーは日本よりも規模が大きい」、「マクドナルド、スターバックス、ケンタッキーなどは、日本と同じようにあります」などと会話を続けていきした。
授業は後半になると、カナダの地理についての学習が少しずつ深まりました。カナダとアメリカの間には、フェンスのような壁の国境がなく、パスポートを見せれば出入国の行き来ができます。レネット先生からは、9.11のテロ以前は、運転免許証さえ見せれば、互いの国への移動ができたことなども説明がありました。
カナダには、10の州(Province)と3つの準州(Territory)があり、それぞれの州には、州都(capital)があります。生徒たちが訪れているカルガリーのエアドリー市は、アルバータ州に属しています。有名なトロントは、オンタリオ州の Capital(州都)に当たり、カナダ最大の都市です。(カナダ最大の都市は、バンクーバーではないんですね!)また、私たちが滞在しているアルバータ州の州都は、カルガリーではなくエドモントンであるということも初めて知って、驚いている生徒たちもいました。生徒たちは、カナダの Province(州)と Territory(準州)などについても、ビデオなどで視聴したり、それぞれの州とそれぞれの州都を結び付ける正確さと速さを競うゲームをやったりしながら、カナダについての地理的な学習を興味深く行いました。
本日の午後は、まず、少し予定を変更して、フォトアルバム作りをしました。この10日間、レネット先生は、参加生徒たちの活動の写真をたくさん撮って下さっており、昼休みにそれらを全て現像して、フォトアルバムと一緒にそれらの写真を生徒たち一人ひとりに渡してくれました。そして、「写真をフォトアルバムの中に時間経過の順に入れてみなさい。」とレネット先生から伝えられ、参加者たちは入り切らないほどの多くの写真を、自分たちがカナダで体験したことを思い出しながら、とても嬉しそうにアルバムの中に入れていました。
その後、レネット先生が用意してくれた遊びを通じて英単語を学ぶカードゲームをやったり、トランプの日本の “大貧民(大富豪)” のルールをカナダ人のアシスタントの中高生に教えながら一緒にトランプをしたりしました。この時間は、大いに盛り上がり、お互いに大興奮しながらカードゲームを楽しんでいました。
最後に、レネット先生やアシスタント中高生たちに、自分たちで用意してきた日本文化を伝えるプレゼンテーションをリハーサルとしてひとりひとり見てもらい、文法事項や表現などをチェックし訂正してもらいました。
カナダセミナーのプログラムも残すところあと一日です。明日は、日本から準備してきた日本文化のプレゼンテーションを、レネット先生やカナダ人の中高生たちに披露し、みんなで共有します。そして最後のプログラムとなる Farewell Party の後は、カナダで過ごす最後の夜となります。