イングランドセミナー活動報告③
新しい週の始まりです。生徒たちの多くが、ホームステイ先からバスに乗ってStudy Centreにやってきます。
イギリスのバスは地域によって車体の色が異なります。日本で馴染みのある赤い車体が走っているのはロンドン近郊のバスだけなのです。
日本とは異なりイギリスのバスには時刻表がなく、バス停にはそれぞれのバスが大体どれくらいの時間間隔で来るのかが表示されてあります。
バス停の中には次のバスが到着するまでの時間が電光掲示板で表示されるところもありますが、イギリスではバスの時間を調べるのにスマートフォンのアプリが必須です。
午前中はESLの授業。この日の午後にグリニッジ天文台を訪れるので、ESLでは地球の自転と太陽の関係、経度(longitude)と緯度(latitude)について学びました。
中学校の社会と理科で習ってきたことを英語で勉強したのは少し難しそうでした。
ですが、ESLのJanys先生とAnne先生が太陽の動きを実演して説明してくれたのが分かりやすく、生徒たちはがんばって理解できていました。
現地での英会話だけではなく、英語を用いて社会や科学について学ぶことができるのも海外セミナーの醍醐味です。
英語を通じて様々な見識を深めていくことは、生徒たちにとっても学びになっていると感じることができました。
ESLの後はバスで1時間ほどかけて移動し、昼食をとってからグリニッジ天文台に行きました。まずは子午線(経度0度)をまたいでの記念撮影。
生徒たち、とてもいい顔をしていますね。その後は天文台の中を見学しました。
天文台の中には、星の位置を観測する望遠鏡だけではなく、古い時計が多く展示されていました。
グリニッジ天文台が建設されたのは大航海時代を迎えていた15世紀後半。海洋国家として世界進出を図りたいイングランド政府が航海を支援するために天文台を建設しました。
安全に航海をするためには船の正確な位置を把握することが求められ、そのために経度と緯度が作られました。
そして正確に経度を測定するには、正確な時刻の測定が求められ、クロノメーター(ぜんまい式時計)が開発されてきたそうです。
天文台の後は、歩いてグリニッジ街へ行きました。グリニッジ天文台の周りは芝生や木々が多く、野生のリスをたくさん見ることができ、生徒たちは興奮気味でした。
グリニッジの街では、お土産を買ったり、マーケットを散策することができ、生徒たちは思い思いの時間を過ごすことができました。
また天文台とグリニッジの街には、別の日本人の高校生の団体がいらっしゃっていました。生徒たちが質問したところ、岡山県の高校生だったようです。
湘南学園中高と同じ旅行業者のネックストラップをしていたので、生徒たちは早く気が付いていました。
自分たち以外の日本人に会うのは久しぶりで、ほんの少しではありましたが、互いに交流をすることができました。
その後バスでホーンチャーチに戻って解散となりました。
明日はいよいよイングランドの学校での交流となります。