合唱コンクール

1年間を共に過ごしたクラスの仲間たちと、最後に取り組む「合唱コンクール」。毎年、鎌倉芸術館大ホールに、さわやかな歌声が響きわたります。
約7分間のステージに、各クラスがそれぞれの想いをこめ、いろいろな彩(いろどり)をそえていきます。


【高校合唱コンクール 委員長の言葉】(2024年度委員長 沼部可憐)
湘南学園の合唱コンクールは、他の行事と異なり中高別で開催されます。また、新入生歓迎会や体育祭、学園祭と比べると、フォーマルである行事であるため、どうしても緊張感が強まり、心が固くなってしまいがちです。しかし、私はそれが本来の湘南学園らしさではないと感じていました。「個性豊かに」という本校の建学の精神を大切にしながら、クラスごとの特色を活かした合唱コンクールを創り上げることで、生徒全員が本気で楽しめる行事にしたい。そう思い、実行委員長として取り組んできました。
私が湘南学園に入学した2020年は、コロナ禍の真っ只中でした。合唱コンクールは2年連続で中止となり、悔しい思いをしました。しかし、その思いを原動力に、中学3年生のとき、合唱コンクール委員長に立候補しました。それまで委員会や幹部の経験は一切なかった私ですが、どうしてもこの行事を復活させたいという強い気持ちがありました。最初は何をすればよいのかも分からず、試行錯誤の連続でしたが、仲間と力を合わせることで、一歩ずつ前に進むことができました。今、高校2年生になり、再び委員長としてこの合唱コンクールに関われたことを誇りに思っています。
今年度のスローガン 「One Voice」 には、「一人の声が集まり、ひとつのハーモニーを生み出す」という合唱の本質が込められています。合唱は、一人が歌い始め、それに共鳴するように周囲の声が重なることで完成します。ただ歌うことの楽しさや仲間と協力することの大切さを伝えるだけでなく、「一人ひとりの声が集まることで、想像以上の力を生み出せる」というメッセージを込めました。たった二つの言葉ですが、そこには実行委員全員の想いが詰まっています。
私は、この合唱コンクールを通して、人と協力することの難しさ、そしてそれ以上に協力することの楽しさを学びました。仲間と目標に向かって努力し、ひとつの作品を創り上げる過程は、簡単ではありませんでしたが、その分、大きな達成感と感動がありました。湘南学園は、委員会を運営したい人や学生生活で大きな挑戦をしたい人にとって、最適な環境が整っている学校です。何より、失敗を恐れずにチャレンジできる機会があることが、この学校の魅力だと感じています。
最後に、温かく見守ってくださった先生方、支えてくださった保護者の皆様、そして全力で合唱コンクールに取り組んだ生徒の皆さん、本当にありがとうございました。そして、どんな時も共に走り抜け、支え合った実行委員の仲間たちに、心から感謝します。この経験は、一生の宝物です。
 
【中学合唱コンクール 委員長の言葉】(2024年度委員長 青木海里)
湘南学園三大行事の中でも、合唱コンクールは1つのクラスとして、「同じ目標」を目指していくという、何よりもチームワークが大切な行事だと僕はこの3年間で感じてきました。「歌が得意な子」「歌が得意ではない子」が必ずいる中で、そういった子たちが力を合わせて、練習してクラスとして1つになれたからこそ、あの会場がたくさんの色に染まった最高な歌声でいっぱいにできたのではないでしょうか。
今年のテーマは「paint」。全クラス、全員が同じ色ではなくそれぞれ違う色を持っているからこその合唱コンクール。本当にテーマにぴったりの合唱コンクールでした。
僕は、この3年間合唱コンクールの幹部として開催に携わらさせていただいて、本当にこの行事が大好きだし、実行委員、幹部や先生方とたくさん話しながらこの行事を委員長として運営できたことに感謝でいっぱいです。