第735回 江の島をめぐる鉄道のイベント
前期期末試験の最終日です。生徒諸君、おつかれさまでした。試験後には、明日の第2回学校説明会&ミニオープンキャンパスの準備を行います。
今日は、ごく身近な近隣の話題をご紹介します。少しコミカルで、でも人生の永遠のテーマに関わる内容です。
最寄り駅のホームで、先生、面白い広告が出ていますよ!と生徒がニコニコしながら伝えてくれました。小田急電鉄のイベント広告のポスターです。大手観光業者と組んでの『THE鉄コン!in江の島』と題した企画でした。
“愛を探す列車の旅”に“小田急電鉄・特急ロマンスカー~婚活列車運行決定!”というフレーズにインパクトがあります。男性200人&女性200人という規模で、近い土曜日に新宿駅で集合~解散という一日がかりの行程です。 申し込みのアンケートを元に座席を決め、往路では2~3回席替えをして出会いをサポート(復路は号車ごとに自由)。江の島の神社で恋愛成就の特別祈祷があり、江の島の人気観光スポットでのフリータイムも組まれるそうです。
参加資格は20歳~40歳代の独身男女。同姓2名ずつでの参加が必須、という設定に周到な配慮も感じられます。全体によく考えられた面白いアイデアだなと感心しました。
今回の企画は“第3弾”とありました。合計400人もの参加者がおりなす丸一日のドラマは壮観でしょう。こうした男女の出会い系イベントは、テレビ番組でも人気を集めていますが、取材され報道されたら必ず観たい気がしました。別に近隣各地では、駅前の商店街が連合で「お店廻りで飲食を楽しみながら出会いを求める」企画を組んで盛り上がり、各地へ波及するようになってきているようです。どちらにも切実な願いがあるから注目されるのです。
日常生活を共にする地域や、仕事を共にする職場が、かつては男女の出会いの主要な舞台でした。今でも一定の基盤ではありますが、こうした“婚活”の企画は、企業や自治体が進んで音頭を取る時代でもあります。
様々な可能性とリスクも広がる現代社会の中で、人びとは人生の伴侶を求めて生きていきます。在校生の諸君には、恵まれた環境の中で共学校にふさわしい男女間の会話と協力をゆたかに経験し、思春期の中で異性への理解を少しずつ深めていき、希望を持ってその先の人生を築いていって欲しいと思います。