第176回 中学1年生の朝読書指導

2011年1月20日
中学の各学年では、朝読書の時間を設けています。特に中学1年では、どの生徒も読書になじんで読書の習慣を身につけてほしいと願い、様々な取り組みを進めています。

まず、『中学1年朝読書通信』の定期的な発行が続けられています。先日出された第15号も、ボリュームいっぱいの魅力的な内容でした。
まず、文庫本を出版する出版社がこの10年以上にわたって企画した「百冊フェア特集」をまとめて、取り上げられた順に「作家ランキング」と「作品ランキング」を紹介しています。
作家では、夏目漱石、太宰治、宮沢賢治、宮部みゆき、群ようこ、江國香織、芥川龍之介、司馬遼太郎、椎名誠、東野圭吾・・・・・・と続いていました。
作品では、「人間失格」、「こころ」、「銀河鉄道の夜」、「坊ちゃん」、「車輪の下」、「羅生門」、「変身」、「十五少年漂流記」、「三四郎」、「海と毒薬」・・・・・・と続いていました。ともに、さすがの顔ぶれだなと思われました。

次に、夏休みの宿題として書いてもらった読書感想文が、「光文社古典新訳文庫感想文コンクール2010」で、<学校協力賞>を受賞したことが、『朝日中学生ウィークリー』の記事と合わせて紹介されています。
受賞のお祝いに「文庫セット」を頂いて、その学年貸し出しも始まっています。「初恋」「故郷/阿Q正伝」「罪と罰」「歎異抄」「永遠の平和のために/啓蒙とは何か」「リア王」「宝島」など世界的な名作がラインアップされています。

この『朝読書通信』は、読んで良かった本、他の人にお勧めしたい本をみんなで紹介し合う、楽しい広場になっています。毎回、中1の生徒達、学年や全校の 先生方、図書室司書の先生などからお勧めの本メッセージが集まっています。今回は図書室からで、今20歳の芸大生が小学生の時に書いた作品で話題になって いる『小学生日記』でした。いろんな紹介が、生徒諸君の読書意欲を高めています。