第118回 「ほけんだより」から~「食と免役力」のメッセージ

2010年10月23日

湘南学園の保健室から、毎月「ほけんだより」が発行されています。イラストもいっぱいで、誌面もよく工夫されていて、読みやすいおたよりです。

その10月号が届きました。昨年猛威をふるった新型インフルエンザを振り返り、この秋から「ワクチン接種」が始まったのを受けた詳しいお知らせが書いて ありました。この接種の効果とともに、この時期に風邪やインフルエンザを予防するため、「免疫」の力を落とさないように体調を整える大切さについて説明さ れています。「バランス良く食事をとる」「睡眠を十分とる」「適度な運動をする」繰り返しが、元気な体をつくるヒケツとされています。

「秋の旬をおいしく食べて、体の免疫力・抵抗力を高めよう!」という呼びかけがありました。「食欲の秋」にふさわしいテーマです。「旬のものはその時 期、一番味も良く栄養価も高いので、食事にたくさん旬のものを取り入れて免疫力・抵抗力を高めよう」という、ご家庭にも留意した内容です。
特にビタミンAとビタミンCの役割に注目して、ほうれんそう・柿・かぼちゃ、みかん・りんご・さつまいも・ブロッコリー、食物繊維とビタミンB1に連動してきのこ・くりも、イラスト入りで紹介されています。

先日TVで、ドイツの若者の間では野菜不足が深刻な状況で、「食育」の取り組みが真剣に模索されているというニュースをやっていました。あのドイツでも!!という衝撃を受けました。
私は「野菜や果物大好き人間」であり、食卓にいろんな野菜料理や果物が並ぶだけで幸せを感じます。野菜や果物をいろいろ多めに日頃から摂ると体調が良くなることを経験的に知っています。
日本の「食育」の世界では、和食の優秀性、米食の偉大さが掘り下げられ、青菜・緑野菜や根茎・芋類、大豆、海草、小魚などの重要性が再評価されていま す。野菜・果物・芋などをいっぱい摂ると食物繊維が十分になり、免役力が高まり、各種のミネラルが身体のバランスを良くすると唱えられます。私はこうした 考え方にとても共感します。

猛暑の影響で、特に野菜などの価格が全般にまだ高いのがつらいところですが、生徒の皆さんも、野菜や果物を多めにとり、バランスの良い食事を心がけて欲しいと思います。