第115回 高校1年生を対象にしたキャリアガイダンス

2010年10月20日

高校1年は、それぞれの将来の進路の方向を、本格的に模索していく大切な時代といえます。中には明確なビジョンを持つ生徒達もいますが、ぼんやりと希望はあってもなかなか具体化できずに悩む生徒達もいることでしょう。

高1学年会では、前期に、全国規模の模試実施はもちろん、適性検査に基づく自己分析や、人生の方向を考えるための「特活」を通じて、各自の将来の方向性 について考えさせる機会を設けました。この後期には、「文理選択」をキーワードに、来年度のコースを主体的に選択できるように、キャリア指導を重ねていき ます。
まず一昨日の午後、ホールにて「文理選択に向けたガイダンス」を行いました。文理適性検査をもとに、「文系と理系」について専門家のレクチャーをまず聞 きました。先輩達が「将来成りたい職業に就けること」や「学びたい学問を学べること」などを手がかりに選択している経緯や、社会の急速な変化に伴う雇用形 態と職業分野の変動、「学歴より学習歴」「能力主義」「企業の求める人材像」といった視点について説明があり、文系・理系の主な学部学科系統について提示 がありました。次に教務主任の服部先生から、高校2~3年の教科カリキュラムの詳細と時間割、選択科目、単位認定や推薦に関する規定などについて、様々な ポイントについての説明を受けました。レクチャーを聞く高1の皆さんの表情は、真剣そのもので感心しました。

来月には、大学の世界についてより具体的にイメージしてもらうために、「大学模擬授業」を校内で実施します。例年通り大学の先生方に多数来て頂いて、生 徒諸君はそれぞれ模擬授業を2時間ずつ受け、感想文を記入してもらう予定です。また学年PTAを行い、お子様の文理選択に当たって保護者に留意して頂きた いことを、校長、学習進学指導主任、学年主任を中心にご説明し、その後各クラスでクラス懇談会を行います。

一方、この少し前の時期には、前期から始動している「特活」の発展として、諸分野でご活躍の方々に、「生き方」を伺うフィールドワークも、終日で行います。これも、自分の人生設計をより現実的に構築することに役立ててもらおうとするものです。

こうした取り組みと並行して、生徒諸君は文系・理系コースの調査を、時には担任との面談をはさみ、3回にわたって段階的に行います。2月には最終決定をして、高2からのコース分けに備えることになります。

高1の生徒諸君は、大切な進路の岐路を迎えています。これまでの人生を改めてよく振り返り、社会を広く見渡して有益な情報を進んで集め、自分の良さや特質を生かせる方向性について考え、自分らしい夢を育んでいけるように願っています。