第92回 耳を澄ましたい、秋の虫の音

2010年9月15日

前期期末試験の3日目です。今日がちょうどテスト期間の真ん中です。これまでの反省や悔しさとかもあると思いますが、まずは気持ちを前に向けて、残りの科目に全力をつくしてほしいものです。

9月ももう半ばになり、ある歌を想い出しました。「さわると秋がさびしがる」(サトウハチロー作詞、中田喜直作曲)の名曲です。
「しずかに しずかに さわるな さわるな さわると 秋が さびしがる」
このフレーズに、とても共感します。秋が深まる楽しみはまだまだ先のことですが、秋の気配にいろいろ気をつけて暮らしていきたいものです。

「長野県松川村が、鈴虫の個人的な捕獲を禁止する条例を制定した」というニュースをTVで観ました。この村は、「すずむしの里」を合い言葉に、村おこし をしているそうです。村役場にも「スズムシ」がいっぱい飼育され、村じゅうの至る所ですずむしの音色が満ちわたっています。村への観光でアピールするだけ でなく、「すずむし小包便」の注文をネットで受けて全国へ発送する取り組みも20年以上続けているそうです。

同じ信州生まれの私は、昆虫や小さな生き物が大好きでした。真夏の「セミ」から、秋の「エンマコオロギ」や「ウマオイムシ(スイッチョ)」へと大合唱の 主役が変わりました。近くの池や林にいろんな生き物を捕まえに行き、家で飼う「ヤゴ」がある朝「トンボ」になったり、「おたまじゃくし」が「かえる」に変 態する様子を見るのが好きでした。

9月になると夜や早朝、虫たちが美しい音色をくっきりと響かせてくれます。WEBサイトでも「虫の音」を聞かせるコーナーがありました。「アオマツムシ」や「カネタタキ」を聴くと、ああこれこれ!と嬉しくなります。

試験勉強を続ける生徒諸君にも、あんな音色がどこかで直接届いてくれたらと思います。