第78回 夏の全国高校野球1回戦:あふれる応援パワーを受けて
5年ぶりに吹奏楽部とダンス部の高校部員が、この大会に応援参加しました。今日は平常授業ですが、学校を代表してこの夏大会の応援に出場してもらいまし た。午前中に雨がまた降り始め、順延も心配されましたが、午後には晴れ間が出始め、同じ球場の第1試合が大接戦で時間がかかり、予定より40分以上遅れた 試合開始の頃には雨もやむラッキーとなり、球場には心地良い風がふいて、最高の野球日和となりました。
相手校は、強豪の横浜南陵高校でした。体格が一回りも二回りも大きく見えるチームでした。試合は残念ながら5回コールドゲームで敗れました。相手の大柄 な投手は玉が相当に速くて制球も素晴らしく、打撃陣がまた強力でした。長打を左右に打ち分け、バントなども巧みで追加点を重ねていきました。学園側も1回 と5回には走者を三塁に送るなど得点圏チャンスも得ましたが、三振か凡打に打ち取られて得点はできませんでした。
それでも、今日は本当に画期的な、感動いっぱいの一日だったと断言できます。スタンドは、学園チームの応援にかけつけてくれたいろんな人達で活気にあふ れました。吹奏楽部は各種の楽器を運搬してくれ、気迫のこもった演奏と選手コールを全力で続けてくれました。ダンス部は紫と白の可愛い衣装を着て、分散し てラインをなし、若さはじける踊りを溌剌と繰り広げてくれました。
授業を終えた高3諸君も仲間達の最後の大会を応援しようとかけつけ、中学野球部の諸君や様々な年齢の学園卒業生、学校警備の方や非常勤の先生方、PTA 会長始め「水の輪」ご担当など役員の方々、同窓会長始め同窓会の方々、小学校の児童とお母様方、そして裏方で惜しみない支援を重ねて下さる野球部員の保護 者の皆様方など、こんなにもいろんな人達が!と感動する応援団で、「ここにもチーム湘南学園がある!」と感じました。心いっぱい身体いっぱいの応援パワー は、今後の野球部と湘南学園に向けられたメッセージであるとも感じられました。昨年までと一変した今年のこの日がどんなに心震える、待ち遠しい日だったか というお話も伺いました。
試合の始まる前と終わった後の、両校スタンドのエール交換も清々しく感動的でした。双方にヤジひとつないマナーも立派でした。 卒業生の淺井君が、学ランを着て応援団長を務めてくれる姿は頼もしさいっぱいでした。得点の大差に負けずスタンドとグラウンドに激励を送り続ける、マネージャーの高3平山さんの姿も心に強く残りました。
試合後、球場前では解散を惜しむ語らいや記念写真などが続き、悔し泣きもしていた部員諸君の表情は、交流の中で活気を取り戻していきました。
学園野球部は、高校野球部の存続と強化の方向が正式に確認され、「新生野球部」として意欲いっぱいの猛練習を展開しています。いつでもどこでも最高の挨 拶を送ってくれる部員諸君にはいつも感心します。今回のチームはまだ高1諸君が多めのメンバー構成でした。スタンドで話した現中3部員も来年度への強い思 いを新たにしていました。現高3部員が積み上げてくれた財産をしっかり受け継ぎ、今日の悔しさもバネにしてこれから前進して欲しいです。今日は、「これか らの始まり」にあたる大いなる一日です。
肩を組み合って明るい校歌を歌いまくる南陵応援団の諸君はやっぱりうらやましかったです。来年はぜひ学園校歌を皆で熱唱できるように期待しています。