第71回 高校3年の特活:社会の第一線で活躍する方々に学ぶ
学校から駅までの通学路に、「ルリマツリ」の花が咲いていました。薄 青色の小さな花がいっぱい集まり、蒸し暑い季節に何とも涼しげな雰囲気を届けてくれます。「何てきれいな花だろう」とずっと気になっていて、「ルリマツ リ」という名前を知り、ファンになりました。毎年その家の横を通るたびに嬉しい気持ちになります。しばらくささやかな楽しみです。
今日は、土曜日に行われた高校3年の特活について紹介しましょう。
高3では、「社会を支えている人びとの生き方に学び、学ぶことの意味を考え、自らがどのように社会に参加していくのかを考えよう」というテーマを掲げて います。具体的には、社会の第一線で活躍する方々を学校にお招きして、分野別の講演会・座談会を行い、直接にお話を聞く機会を設けています。
高校3年生は、大学受験という大きな目標があるので、特活で学ぶ日時は限定されます。しかし高3諸君は、将来自分が希望する進路・仕事の分野を考えて、 大学の学部学科も具体的に決めて行く段階にあります。社会の第一線で働いている方々が、同じ高校生の時代にどう自分の進路を選択し、その後どんなキャリア を積んで今日に至ったのか、現在の仕事にはどんな悩みや願いがあるのか、など生々しいお話を伺うことはと、ても貴重で有益な機会になります。
各クラスから3~4名ずつの特活委員が年度始めに選ばれます。この委員会に担当教員が入り、今までの実施したものを参考にして、実施分野を決定します。 講師でお招きする方をどなたにするのかの苦労がありますが、お世話になる方々を決定して、生徒諸君は各ジャンルに希望で分かれます。質問事項を出し合い、 事前に講師の方々へ送付して見て頂きます。当日のご案内や分科会の進行も特活委員が担当します。
講演会、質疑応答を経て、感想文を作成して、今日は終了です。本日の午前中はある塾対象の学校説明会と重なりましたが、授業参観で高3の特活を行う様子 も見学できました。プロジェクターの画面も見入って真剣に講師のお話に集中する姿がありました。今年度の高3特活でお呼びした方々は、次のような各界方面 の皆様です。
医療・福祉分野 市民病院の救急救命センターの方
国際分野 JICAの市民参加協力課の方
マスコミ分野 テレビ局の編成制作局の方
心理・教育分野 健康メディカル分野の大学教授の方
芸術分野 自動車会社のデザイン本部の方
科学技術分野 宇宙科学研究の専門家の方
商品開発分野 コンビニ会社の商品部の方
高3諸君一人ひとりが、将来自分が働いていく将来のことや職場について、いろいろと考える機会になったことでしょう。第一志望校合格を目指す今後の受験勉強にもさらに弾みをつけて欲しいと思います。