第69回 中学生の放課後指名補習

2010年7月2日

学園から駅までの通学路に、早くも「夾竹桃」が咲いていました。
葉がタケに、花がモモに似ていることからついた名前です。真夏に咲き続ける強い花です。川崎市が、公害に悩んだ時代に「夾竹桃」だけは耐えて生育し、現 在まで同市の緑化樹として広く栽培されてきたそうです。広島市では、原爆投下後に「夾竹桃」がいち早く咲き、復興のシンボルとして同市の花にもなったそう です。暑さ厳しい夏休みに目をとめて欲しい、けなげな花です。

さて湘南学園中高は、前期・後期の「2期制」で、年間計画をたてています。夏休みをはさんで、次の定期試験は9月中旬の前期期末試験になります。
6月第2週に行われた「前期中間試験」の結果を受けて、中学の各学年では「放課後指名補習」が再開(中3と中2)、開始(中1)されました。
現在習う内容が今後学ぶ内容の土台となる部分が大きく、成績の格差が進行しやすい<英語と数学>にしぼって、成績の到達が厳しかった諸君を指名して行われます。
週1日ずつの放課後補習には、2名ずつの教科の先生が入り、チームで指導します。課題のプリントチェックなども、教室にふたりの先生がいるので丁寧に進められます。人数は15名ぐらいに収めて、現在の学習内容に沿った基礎基本の習熟徹底に努めています。

目標は、学園中学生の全員が、基礎学力をしっかりと身につけて、高校でより高度な学習を進められるようにすることです。
「英語や数学は苦手」とあきらめずに、「小さなパーフェクト」と「小さな自信」を少しずつ積み重ね、学習意欲を高めて、その先に学習に積極的に挑んでいけるようになって欲しいと願っています。
補習のある日は、部活があってもすぐには行けなくなります。もちろん補習優先です。つらいけど「受講できた方がトク!」という気持ちで臨んでもらうように、学年の先生方は励ましに努めています。