第50回 NHK交響楽団の正指揮者に就任された、尾高忠明先生

2010年6月10日

湘南学園の卒業生で、著名な第一人者のおひとりに、尾高忠明先生がいらっしゃいます。先日出た「湘南学園同窓会報・SEASIDE」のトップ記事で尾高先生のお写真と記事が載っていたので、今日はご紹介したいと思います。

尾高忠明先生は、日本でも海外でも一番著名なオーケストラである、NHK交響楽団の正指揮者に、今年の1月ついに就任されました。この前の日曜日のNHK教育テレビで、先生が敬愛されるブルックナーの交響曲第7番の演奏を放送していました。絶賛の嵐を受けた熱演です。

先生は、葉山のご実家から小田急や江ノ電で学園へ中学3年間通われ、当時音楽の小川先生にも個人指導を受け、中学3年で指揮者を目指す決意をされ、その 後音楽方面へ進学されました。個性を尊重する校風の中で自分の道を選べたことに感謝する旨のエッセイが記されています。その後の国際的なご活躍は素晴らし く、海外でもウェールズ大学名誉博士号や、大英勲章CBEなども得られ、現在は芸大音楽学部指揮科教授もお務めになっています。

湘南学園をご卒業され、日本~海外の音楽会で大活躍されている方は何名もいらしゃいます。日本歌謡界を代表するおひとりの平尾昌晃氏は、あまりにも有名 でしょう。同じ指揮者の広上淳一氏、ピアニストの高橋悠二氏や笠原みどりさん、チェロリストの安田謙一郎氏などそうそうたるメンバーが、学園の小・中・高 を卒業された方々です。だいぶ後の世代でも、著名な音楽家が何名か登場されています。私が担当した学年からも声楽家や作曲家が出ていました。以前の時代、 学園に芸術コースがあった影響もあることでしょう。

尾高先生は、湘南学園の創立50周年と、60周年の記念行事で、盛大な演奏会を開いて下さいました。前者では日フィルと「ロココの主題による変奏曲」 「イマージュ」「ラプソディー・イン・ブルー」「新世界」を、後者は東フィルと「ショパンピアノ協奏曲第1番」「エロイカ」を、学園のために演奏して下 さったのです。上記のソリストの皆様方にもご協力を頂いて実現できた、歴史的な演奏会でした。
私もクラシック音楽が大好きです。こんな偉大な皆様が湘南学園のご出身であることを、改めて誇りに感じさせて頂いています。