第37回 高2の特活:外務省のサイトに掲載される

2010年5月26日

各学年の「特活」=特別教育活動が、すでに始動しています。6年間を通して、社会に生きる様々な人びとのお力も頂いて進める、テーマ学習です。人間観や社会観を深め、将来への問題意識や意欲を育む取り組みです。
今日は高校2年の特活について、そのスタートの様子を紹介しましょう。

今年度高2のテーマは、「人類の直面する地球規模の課題について、調べて発表する」という、国際的な学習課題です。その手がかりに、国際連合がいま提起 している「ミレニアム開発目標」を対象にして、生徒諸君が最も関心を持つ目標・ターゲットを選び、班に分かれて活動することになりました。校外フィールド ワークは6月末に実施し、その報告会も行います。

まずイントロで、4月26日に外務省の「地球規模課題総括課」の女性事務官の方に来園して頂き、学年全体で基調講演を聞きました。これは、外務省の「ODA出前講座」という事業の一環で協力をお願いしたものです。生徒諸君にとってまずグローバルな問題の所在を改めて知り、いろんな角度から問題意識を持ち、深める機会になったようです。
その時の生徒達の感想が、外務省のHPサイトに掲載されていたので、いくつかを転用し紹介させて頂きます。

・私は将来保育士になるのが夢なので、乳幼児や妊産婦のことにとても興味があります1。今日の講演を聞いて、もっと知りたいと思いました。サハラ以南の南 アフリカでは、7人に1人が5歳未満で死亡していることはとても衝撃的でした。私が保育士になったら、世界の子どもを助けてあげたいと思いました。

・今日の講演で一番興味を持ったのは、目標7の「環境の持続可能性の確保」です。日本でトキが(野生)絶滅したことはニュースで知りましたが、今現在1年 間に4万種もの生物種が絶滅していると聞き驚きました。今回の講演で、どのようにして生物が死に絶えてしまうのかという原因を知ったので、これからどうす ればいいかを調べていきたいです。

・一番驚いたのは、開発途上国では、1ヶ月に必要な薬を買うために8日間も働かなくてはいけないという話です。日本では風邪を引いたらすぐに風邪薬が飲め るし、病院にも行けます。今日の講演を聞いて、私は薬がすぐ手に入らない人々のために何かしてあげられるような大人になりたいと思いました。

関連先の団体や個人を探し、質問事項をまとめ、アポイントを取る。お時間を取って頂いて実際にお会いし、取材をする。そして学んだことをまとめて発表する。・・・・・・高2の皆さんの積極的な取り組みに期待しています。