第881回 わくわくする乗車!~湘南モノレール江の島線
昨日の通信では、本校美術部員の活動を紹介しました。今日はその舞台となった、地域のモノレール路線を紹介させて頂きます。
「湘南モノレール江の島線」は、鎌倉市の大船駅と藤沢市の湘南江の島駅を結んでいる個性豊かな路線です。大船駅は駅ビルや繁華街に隣接した一等地にあります。湘南江の島駅は江ノ電周辺の繁華街から近い所にあります。まだ乗車されたことのない方々に、ぜひ一度は全区間を乗って頂きたくお勧めするものです。
この路線の駅は全部で8駅あります。最高速度は75キロもあり、乗車時間は結構短いものです。それだけ移動に便利でもあり、7~8分間隔の頻度の高い運転ダイヤにも驚かされます。
この路線の最大の魅力は、沿線の風景の多様なこと、そこを疾走するモノレールの爽快感です。鎌倉市街地を経由せずに、三浦半島の付け根にある丘陵地帯をダイナミックに貫くルートが豪快です。商業・住宅地域には高級感漂うゾーンもあり、準工業地域も通ります。起伏あふれるコースにはトンネルもあり、曲がりくねったり急勾配になったりしてわくわくします。ずっと続く太い柱などモノレールの通行を支えるインフラのすごさには親会社の実力を感じさせます。4つの駅で行き違いの列車交換があり、その往復は相当に多忙なのです。
江の島など観光地へのアクセス手段の1つでもありますが、通勤・通学の需要が現在は9割に達するそうです。あれだけの本数がありながら朝夕の混雑はすごいそうです。地域住民の方々にとって、近隣や遠方への通勤や通学の手段として不可欠の大事な路線になっているのです。
全線を通して乗車してみて、運賃の安さに申し訳ない思いがしました。特に湘南江の島駅のホームで、次の電車を待っている時はドキドキです。すうっと上空から車両がやってくる瞬間は、写真に収めたくなる光景です。ぜひご家族でこの様子をご覧になり、合わせてわが美術部員の力作壁画も鑑賞して頂けたらと願っています。