第909回 カンボジアの人びとに井戸を~ささやかな貢献

2014年6月11日

今日は、本校の募集広報の活動のごく一部を、様々なつながりをたどって、カンボジアの農村への援助活動につなげて頂いた、嬉しいニュースをお伝えいたします。

 

湘南学園中高がいま進めている海外研修プログラムの全体を示す、「インターナショナル・セミナーズ」の世界地図は、万国旗で紙面を囲み、世界地理のデータも楽しいカラー版のツールです。

この作製にかかった費用の一部を、「井戸を世界中に22万基掘る会」・「株式会社世界地図」の方を通じて、「カンボジアの健康および教育と地域を支援する会」という認定NPO法人の取り組みにおいて、募金協力という形で使用して頂きました。

 

この団体は、カンボジアへの継続的な支援活動を展開しています。名古屋のロータリークラブなど幅広い人びとの募金活動も受けて、大型の簡易水道の建設事業や、新しい小学校と中学校の新築事業、多数の井戸掘り事業などに取り組んでおられます。

その一環でこの4月には40本の井戸が新規に掘られて、現地の住民が利用できるようになりました。車の入れない密林地帯で、井戸一本あたりの利用世帯数は2~3世帯のところがほとんどです。1世帯の標準は、父母と子ども3人と祖父母で5~6人くらいということです。

 

湘南学園からの募金協力によって出来た井戸は、「NO.2339」の井戸でした。その住所は、「バンテアスレイ郡トベン地区チャンバックバエム村」という地域です。この井戸を利用するようになったのは3世帯だそうです。

驚いたことに、その井戸の写真数枚をちゃんと撮影して本校に届けて頂いたのです!日本の湘南学園の名前が英語とカンボジア語で記された看板まで井戸の横に立てて頂いていました!

更にはカンボジア当局からの直々の感謝状も送付されました。そこにも本校の名前が記され、今回の援助により出来た井戸によって、現地の住民は毎日の生活で必要なきれいな水を、初めてふんだんに使えるようになり、大変感謝しています、と丁寧な文章が英語で記されていました。

 

こんな形でも、開発途上国に暮らす人びとの暮らしに少しでもお役に立てる機会があることをありがたく思いました。

そして、日本とカンボジアの架け橋になって地道な援助活動を続けておられる諸団体の人びとに対して、敬意いっぱいの気持ちになりました。在校生や保護者の皆さんにも広く知って頂きたく思いました。