第919回 ポーランド・リトアニア ヒストリーツアー ③

2014年6月23日

昨日のつづきであり、今日でひとくぎりとなります。

昨年の12月、湘南学園中高は、国連の専門機関であるユネスコによって、世界に加盟校の広がる「ユネスコスクール」の1校して認定されました。

ユネスコスクールは、ESD(持続可能な開発のための教育)を推進する拠点校と位置づけられています。この新しい歴史ツアーは、事前学習・事後学習を含めて、ESDのめざす「持続可能な社会の担い手を育成する」という教育目標に沿って充実させていきたいと考えています。

また、「ユネスコ憲章」に提示された「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」という有名な言葉に示された理念を実現するのにふさわしい、「ユネスコスクール」らしいツアーとしても位置づけられると考えています。

 

今回のツアーには、頼もしい同伴者の方々がおられます。ツアー名で「早大生と行く!」と銘打っているのは、杉原千畝氏が一時在学していた早稲田大学に、現在「千畝ブリッジングプロジェクト」という大学公認のサークルがあり、そこに所属する早大生の皆さんと現地で行動を共にして頂けるからです。

このプロジェクトに集まる男女大学生の皆さんは、杉原氏の行動に感動し、それを多くの人びとに伝えていきたいとの意欲を持つ方々です。皆さんがリトアニアやポーランドに渡航された経験をお持ちで、心強いパートナーとして参加してくださいます。

すでに事前学習では、本校に何度も来園してもらい、多大なご協力を重ねてくださっています。先週土曜日にはその第3弾として、早稲田大学国際教養学部に現在留学中の、リトアニア人女性・ヨアナさんに来園してもらい、リトアニア料理を一緒に作って食べて、楽しい交流の時間をもてました。ヨアナさんによる、簡単なリトアニア語の基礎講座も行われました。

 

ツアーは、8月18日~28日の9泊11日の行程で実施されます。第1回の今回は、高1と高2合わせて5名の諸君が参加し、立案者の本校教員が引率いたします。

「語学研修」や「異文化交流」だけではない、よりテーマ性の高い新たな国際教育のツアーであり、独自性の強い貴重な学びの機会になります。秋にはこのツアーで学んだ成果を、参加者メンバーで十分にまとめて、発表と発信に努めてもらいたいと思います。