第950回 ブラジルからナターリャさんを迎えて
期末試験開始の前日となりました。残暑が例年よりも厳しくなく、秋の訪れが近そうな今年です。在校生の皆さんの懸命の試験準備に期待します。
さて、藤沢ロータリークラブのご尽力により、本校とブラジルとの間で1年間に及ぶ高校生の長期交換留学が実現したことをお伝えしてきました。
ナターリャさんは、ブラジルのサンパウロに近い地域から来日、来園してくれました。高2A組のクラスメイトの一員になり、皆と同じ制服を着て、大部分の授業も一緒に受けています。これから9件ものご家庭に次々とホームステイでお世話になりながら、日本語や日本の文化を学び、将来へ向けた“親善大使”としての自覚を持って新しい生活を送ってもらうのです。
先週土曜日の午後に、カフェテリアにナターリャさんを迎えて「歓迎レセプション」を行いました。大勢の方々が参加して下さいました。藤沢ロータリークラブの代表者の方々、ホストファミリーのご家族の皆さんがいらっしゃいました。そして、仲本学園長先生、湘南学園理事会の保護者理事・監事の方々、学園同窓会の幹部の方、学園後援会の会長様やホストファミリーでもお世話になる方々、そして生徒会総務委員会の中高生の皆さん、国際・英語担当の教員スタッフなどです。カフェテリアの皆様には、特製の美味しいシフォンケーキとコーヒーを用意して頂きました。
司会は高2総務委員の河村理香子さんが、日本語と英語のよく通る明るい声で式次第を進めてくれました。藤沢ロータリー様や学園長先生のご挨拶に続いて、生徒会総務委員長の高2松本京子さんが、素晴らしい歓迎スピーチを英語で展開してくれました。ナターリャさんを迎えた喜びと新たな楽しい日々を語り、困った時はいつでも力になるから安心してほしい、交流と友情を深めましょう、いろいろ日本でトライして下さい、と彼女に向き合っての温かさあふれるスピーチは感動的でした。
ナターリャさんからは、いま学習中の日本語により、感謝と希望いっぱいの素適な挨拶をしてくれました。なかなか見事な発音には感心しました。
その後ホストファミリーのご家族とナターリャさんで、それぞれに歓迎フラッグを持っての記念写真を撮らせて頂きました。
ナターリャさんは、読書や音楽・美術、ダンスなどが大好きな女子高生です。学校では、哲学・社会学・文学・歴史・地理に興味があり、自国の開発と環境破壊の問題にも深い関心を持っています。すでに美術部にも参加を始めました。同じクラスメイトを中心に周りの人たちの優しいサポートに恵まれ、元気で生活しています。いつもサッと返る笑顔にほっとする思いです。
ただ日本の学校は、ブラジルと違って午後遅くまで授業が続き、本校の土曜日もオフではありません。慣れない授業と学校生活のリズムに疲れもたまっていないかと心配ですが、笑顔で大丈夫と話してくれています。自分にも出来る紹介やフォローを心がけて、これから対話の機会が増えることを楽しみにしています。