第953回 在日外国人の選ぶ「日本のここがすごい」①
期末試験の真ん中・第3日目です。今日は、この夏に放映されたあるTV番組から紹介したいと思います。ふと気づいて興味深く視聴し、ご家庭でも話がはずむ題材だなと思われた番組です。
『世界一受けたい授業』(日本テレビ)の7月放映、「外国人に聞いた!日本のすごい所ベスト50」という特集です。日本全国で働いている大勢の外国人に、“日本のすごい所や素晴らしい所”を尋ねて、約5千人の回答を集計してまとめたということです。日本の社会で暮らし、様々な人びとや情報に接する外国人の実感をもとに得られたデータなので、その内容はなかなか面白かったのです。その上位50位以内の回答を下位の方から例示してみます。
第50位「畳」。海外でも畳の愛好者が増えて、40か国以上に輸出されているそうです。
第49位「お弁当」。第48位「お土産の種類が豊富」。共感大きい項目です。
第47位「ポイントカード」。第46位「呼び出しボタン」。第43位「自動改札」。~たしかに現在は当たり前のこれらのシステムは、昔はなかった物です。
第41位「靴を脱ぐ習慣」。海外に行くと日本の暮らしの大事な個性として気づきます。
第40位「旅館」。畳や浴衣の雰囲気。夕飯中に部屋に布団が敷かれるなど日本的なサービスに感激するようです。
第35位「電化製品」。日本製は大人気で、デジカメ・シェイバー・炊飯器などは家族や親戚へのお土産にも重宝され、よく購入されるそうです。
第33位「宮崎駿」。世界中にジブリファンが増えているのは嬉しいです。
第32位「ポケットティッシュがただでもらえる」。初めはお金を取られるのではと怖かったという外国人もいるそうです。
第30位「お祭り」。日本各地では約30万のお祭りがあるそうです。阿波踊りが米・仏でも人気と例示されていました。
第29位「宅急便」。第26位「24時間営業のお店」。宅配便のスピードやコンビニの扱うサービス業務の幅の広さがやはり驚かれるようです。
第25位「ロボット」。第22位「落とし物が戻ってくる」。第20位「アニメ」・第19位「水道水が飲める」。第17位「日本車」。~これらも納得の項目です。
第16位「大相撲」。体重別に分かれていない事に外国人は驚き、小柄な力士に大声援を送るファンもいるようです。
第14位「ウォシュレット」。第13位「ラーメン」。第12位「街がきれい」。第11位「金閣寺」。~それぞれなるほどの項目が続きました。
こうして身近な日本再発見の楽しさがあり、各ジャンルの仕事に関わってきた日本人のたゆまぬ努力に敬意をいだく気持ちになりました。
最近の風潮では、過剰に日本の文化を絶賛して、他国の文化を軽視するような部分も一部に広がっていることには注意が必要かと思われます。
でも日本の文化の魅力や独自性について理解を深め、海外の人びとにも自覚と誇りをもってプレゼンできることも、グローバル時代の今後では更に大切なことになるでしょう。そんな観点からこの特集は参考になる題材を楽しく提示してくれていました。明日は続きのベスト10も紹介させてもらいます。