第962回 今年の学園祭テーマ「Earth~学園旅行」
期末試験の返却も終わり、今週は土・日の学園祭本番へ向けての準備も加速されます。
学園祭へ向けた活動は生徒会の中心では4月に始められ、幹部会、クラス委員会、生徒総会と話し合いが重ねられました。今回のテーマは「Earth~学園旅行~」とされています。冒険する気持ちで新しい体験に挑戦していこうという願いを象徴的に表現しているようです。実行委員会では、アーチや装飾など校舎内での作業の様子が目に入ります。各クラス参加でも平面や立体のものづくりが進行しています。きれいな校舎を守るために、ペンキや釘などを用いる際のルールも実行委員会がきちんと定めて、準備期間には巡回して監視しています。
自分達で企画して、時間の制限と向き合いつつ、皆で分担協力して1つのプロジェクトをやりきる楽しい体験になることでしょう。様々な創意工夫、助け合いもふくめた自主性や当日のおもてなし精神の発揮。これらは将来の仕事や生活にもつながることだと思われます。
自分の高校時代も思い起こされます。都立高校で3年間クラス替えがないという珍しい編成の学校でした。クラスメイトは個性派揃いでしたが、学園祭ではずっとクラス劇団を組みました。同じ劇団名で3年間通し、劇ありクイズあり歌ありで終日のプログラムを組んで楽しみながら披露しました。校舎には各参加団体の垂れ幕が掲げられました。
当時は「フォークソング・ニューミュージック」の全盛期で、おそらく半数以上の級友がギターをやり、自分で作詞作曲して歌ってカセットに収録して紹介し合う人達もいました。学園祭でも至る所から弾き語りの歌声が流れてくる雰囲気があったと思います。
学園祭の全体を自分達できちんと仕切る、という点では、本校の生徒達の方が深く自覚していて、細かな実務や段取りもきちんと進められ、当時よりもレベルが高いなと思われます。今年も晴天と大勢の来園者に恵まれて大きな達成感に恵まれることを願っています。
※ 今日の写真は、昨年度の学園祭からです。