第990回 中3研修旅行が今日からスタート!
中学3年生の研修旅行が、いよいよ本日から始まります。
行き先は広島県と山口県です。4泊5日にわたって、中3の生徒達と引率の先生方、全体で200名以上が移動して体験する大きな旅行になります。
そのパンフレットの冒頭に、今回の研修旅行のねらいが記されているので、引用してご紹介します。
・・・・・・今回の研修旅行は“学び”“感じる”“考える”そして“発見する”をテーマに、まず広島県では被爆をされた方々から、当時体験された事をもとにお話を聞いたり、平和記念公園をガイドさんのお話を聞きながら歩いたり、核廃絶運動をしている大学生のお話を聞いたりしながら、今を生きる自分達にとって平和とは何か(「平和」)について考えを深めましょう。そして、山口県では周防大島等での体験や民泊、離島の祝島の人々が28年前から行っている原発反対運動にも触れながら、自給自足の生活や、都会のような便利さはないけれど、豊かな自然あふれるくらしをしている島の人々に出会い、なぜ島の人々は島くらしを選び守ろうとしているのか(「くらし」)、また島の人々が昔のような瀬戸内の美しい海や自然豊かな山などをどのような工夫をしながら守っているのか(「自然」)等を考えてみましょう。この「平和」・「くらし」・「自然」については、3回の事前学習で得た知識と研修旅行での体験やふれあいをもとにして、自分なりの答を出してもらいたいと思っています。その答をもとに、中学3年を卒業する時に「卒業論文」で、自分の考えを主張してもらいたいと思っています。研修旅行では、“学び”“感じる”“考える”そして“発見”して、実り多い旅行にしましょう!!
続けて、旅行委員長の内田涼太君の力強い挨拶や、委員諸君のメッセージが載せられています。全体の集合や移動、指示や対面の時に、委員の人たちは大いに頑張ってくれることでしょう。
この研修旅行は、単に観光地へ皆で行って想い出をつくるレベルにとどまりません。平和の尊さを学び、訪問先の地域で独自の体験や交流を重ね、住民の方々の生活と仕事から直接に学ぶことを重視し、生徒達の協力と自主性発揮を大切にする旅行です。「持続可能な社会」の担い手としての自覚を育む旅でもあるのです。
2泊の民泊でお世話になるのは、全部で50軒以上のものご家庭にわたります。遠くから来島した中学生のために、今回も多大なご協力を寄せてくださいます。ご家庭の家業である「畑仕事」、「漁業」、「調理体験」などのお手伝いをさせて頂くことになります。島全体を挙げてのご尽力を頂いて、貴重な体験学習と交流を重ねることができるのです。
この旅行コースは、5年前の中学3年で実施した島での民泊と体験学習の大きな成果から始まりました。すぐに1泊から2泊へと増加してより深い感動と達成感を得ることができました。今年度も継承されて計画が組まれています。
すてきな“瀬戸内の秋”を存分に満喫する旅でもあります。まずは良い天気になるべく恵まれ、中3の生徒達全員が健康に安全に行動できて、素晴らしい研修旅行を実現できるように祈っています。