第1049回 海外渡航のチャンスを生かす学園中高生

2015年2月13日

自分が始めて海外に渡航したのは、恥ずかしながら新婚旅行で1980年代の中国を訪れた時のことでした。街を歩くとまだ自転車や人民服が主流であった時代でした。その後海外渡航に縁はなく、2000年代以後になり、本校が海外セミナーを広げる過程で、カナダ・オーストラリア・韓国と訪問する機会に恵まれました。

自分が中高生の時代には、飛行機で海外に行くのはまだ相当に距離感がありました。インターネットやSNSで気軽に海外の情報を得たり、海外の友人と交流することも出来ませんでした。多感な10代に海外へ行ける体験があったならばと思うこともあります。

 

最近の本校の様子を見ていると、隔世の感があります。学びBLOGでも報じられたように、先週6日に、高校2年生の男女2名が豪州メルボルン市のノックス校へ45日間の中期留学に出かけました。現地の高2クラスに入って英語で通常授業を受けながら、ホームステイでおよそ6週間を過ごし、大自然や市街地の散策を楽しみ、友情を広げます。10日に一度は近況報告を英語で送ってくれることになっています。

姉妹校提携を結んでいるこのノックス校には、別に高3男子が1名、一年間の長期留学に挑戦しています。帰国はこの春休みになりますが、先日一時帰国した時に再会できて、更に頼もしくたくましくなった様子に接しました。

いま高2のクラスには、ロータリークラブの長期交換留学でブラジルからの女子留学生が教室で共に生活しています。その交換で高1女子がブラジルのサンパウロ方面に1年間の長期留学をしています。そして校内には今週は、中国の昆明市から日本語を専攻する女子大学生お二人をお招きして交流してきました。

また春休みに行われる今回のイングランド・セミナーでは、参加者の中高生のうち中3生と中2生が20名近くもいて驚きました。いまは事前学習で英語のスキルアップに取り組んでいます。収穫いっぱいの英国渡航となることでしょう。

 

国際交流教育に本格的に着手してまだ10数年ですが、数か国への海外セミナーや日本への留学生招待など、様々なチャンスも生かし、多数の団体や個人のご支援を受けながらプログラムを拡充してきました。
予想以上に多数の在校生がご家庭のご支援を頂いて果敢にトライする様子は頼もしい限りです。海外に在住した経験のある在校生も増えました。帰国生の皆さんがもっと活躍できるような機会を保証することも願いです。

これまでの取り組みを十分に振り返り、その充実と必要な再編を検討していきながら、グローバル社会に貢献する本校独自の教育の全体像を構築していきたいと考えます。