第1067回 ヤングアメリカンズ~今年も大勢の学園生が挑戦!

2015年3月6日

学年末試験は今日がいよいよ最終日です。最後まで気をぬかずに各自のベストを尽くしてもらいたいと思います。

本日は、湘南学園生を対象にした「ヤングアメリカンズ」の公演についてご紹介します。2年前に学園PTAの主催で初めての学内公演が実現しました。大きな感動を受けて昨年は別のNPO法人の主催により、学園諸団体の協賛を得て実現に至りました。

3回目にあたる今回は、再び学園PTAのご尽力によって準備が進められています。

 

「ヤングアメリカンズ」とは、歌や踊りを通じて仲間と共に自分を表現する喜びを若者に伝え、若者の可能性や素晴らしさを社会に広く伝えていこうと、1962年に米国で設立された非営利活動団体です。3日間のオール英語による音楽・ダンス・パフォーマンスの「ワークショップ」を通じて、40名のスタッフと250名前後の参加者が共に舞台練習を行い、最終的には両者による「ショータイム」を行うというイベントです。

実際に参加したり鑑賞した人たちは、圧倒的で目の覚めるような感動を体験します。在校生と保護者の間でも期待が広がり、湘南学園でも直接公演を実現できないかと関係者の皆様がご尽力下さってお招きできたものです。

ヤングアメリカンズは、1960年代の状況を受けた模索の中から開始されました。競争社会のストレスや人種・民族の差別などに苦しみ、心を閉ざした若者達に、歌や踊りを通じて自分を表現し、仲間とのコミュニケーションを重ねて舞台を創り上げる喜びを体験してもらおうとしたのです。

 

そして世界各地に感動の体験を伝えようとアウトリーチ(出前授業)を展開してきました。若者と観客の間に爆発的な共感が広がり、日本にも紹介されて以後、すでに数万人以上の日本の若者と子どもがYAを体験しています。

来日するのは、厳しいオーディションを通過し、音楽と子ども達を心から愛する若者達です。心理学や教育学・教授法も学び、更正施設などでの実習なども経たエキスパートです。一方で参加者への配慮から、メンバーの民族や容姿や体型などは様々です。社会の多様性と可能性をそこでも示しながら、君も一緒にチャレンジしてみようとリードしてくれるのです。

滞在する国々では、受講生のご家庭にホームステイをすることを基本にします。スタッフの若者は長期間の海外ツアーに出かける中で、ホストファミリーとの交流が安らぎと楽しみになっています。

 

参加者の前には、濃密な3日間が待っています。目の前でメンバーの圧倒的な踊りや歌などが披露され、驚く間もなく「今度は君たちもやってみよう!」とワークショップが始まります。“音楽・英語・つながり”を軸にチャレンジし、声を出し、身体を動かし、今まではとても出来なかったような表現に挑戦していけます。かつてない躍動的で新鮮な時間を体験していくのです。

今回も、学園の小学生や中高生で200名以上の参加申し込みがありました。3日間の集中練習があり、最終の21日(土)夜に本校アリーナで公演が行われます。私も鑑賞する予定であり、参加する学園生の皆さんのパフォーマンスを楽しみにしています。