第1097回 本校体育祭の独自スタイルとその魅力
本日は、体育祭の予行を行います。
湘南学園中高の体育祭は、高3以外の5つの学年が、高2諸君をリーダーに「縦割りクラス大連合」をつくって競い合う形式で行われます。赤・黄・青・緑・黒と5色に分かれて、当日はお揃いのTシャツを着込んで臨みます。全ての種目決め、運営と管理の様々な実務、採点方式などは、体育祭実行委員会が協議して決めて、準備しています。
各色チームでは、応援のやり方、グラウンドをフルに使ったアトラクションなど、それぞれ短期間に練習して団結を深めます。色リーダーは男女2人ずついて、高2各クラスのメンバーは下級生の指導と掌握で分担して入っていきます。色ごとの大パネルの製作も重要です。過去4年間の経験を振り返りながら、高校2年に至ったところで、役割を分担して大集団をまとめて目標へ向かうリーダーシップを経験するのです。
中1の新入生にとっては、縦割り集団を通じての様々な先輩達との出会いの場面になります。皆で力を合わせて取り組む楽しさを体感してほしいものです。なかなかついていけない仲間が出るかもしれませんし、色集団の中で声をかけてカバーし合う経験も出てくるでしょう。総合優勝は1色だけですから、悔しい思いも経験され、次年度につなげていきます。
本校の学校行事は、生徒達が主役になって自分達で企画し、運営し、振り返る体験を積むことを重視しています。以前にも体育祭はあったのですが、各色の応援団だけが独走しがちな傾向などが指摘され、中高校舎の全面リニューアルとグラウンドの整備を機に新たな体育祭が再スタートしました。参加した生徒全員が主人公となり協力して頑張れる体育祭、という理念がより明確にされ、色ごとの帰属意識を深めるためにはちまきをTシャツに変更したのも大成功でした。グラウンドに全員が集まり、お互いが見える形で展開されることが体育祭の大事なところです。
特に高校2年生と実行委員会の諸君のこの行事にかける思いには強烈なものがあります。今回の体育祭のテーマは、「JOINUS(ジョイナス)」とされています。中高生の全体が一体となり、達成感のある体育祭をめざすこと。競技の勝ち負けを争いながらも、全員が心から楽しかった!と思って終われる体育祭にしたい!との思いがこめられています。その実施要綱で、高校生はもちろん、特に中学生が積極的に参加したい!と思えるような体育祭をめざすことが成功のカギ、と記されていることが注目されました。
特別時間割における様々な練習も熱が入ってきています。これから本番まで密度の濃い日々が続いていくことでしょう。
※ 写真は、昨年度体育祭のものです。