第1109回 蒸し暑い毎日・この時期の楽しみ
5月としては記録的な平均気温だそうです。各地で「真夏日」が出現し、半袖姿が一気に広がりました。学園生諸君も迫り来る前期中間試験を前にして、蒸し暑さにまけずに勉学にとりくんでほしいです。
6月といえば梅雨を連想します。自分の誕生月でもありますが、若い頃はじめじめしたこの時期を親しめない傾向がありました。それが年を重ねるうちにこの季節にもとびきりの楽しみが生まれて定番になりました。今日はそんな話題にふれてみたいと思います。
まず大好きな花である「アジサイ」です。もう開花が少しずつ始まり、様々な色合いのアジサイに見とれる時期になります。わが家の狭い庭でもこんもり広がるアジサイがいま主役です。きりっと緑の美しい葉っぱも好きです。まず小さく白で咲き出す様子も可憐です。これから色が変わっていきます。今年はオフの日にどこに行こうかともうわくわくしています。
次の楽しみは「冷たい麺類」です。そばもうどんも好きです。全国の様々な乾麺をよく茹でて冷やしてもらいます。ネギ・わかめ・きつね・玉子などいろいろな具を添えて、彩り鮮やかに一気に食べます。疲れがひどくて食欲がいまいちの時にも、冷たい麺類なら一気に食べられます。外食でもついこの系統のお店ばかり選んでいます。外の仕事で慌ただしい時は、手軽な駅そばでも大満足です。日本人に生まれて良かった、という常套句を思いおこします。
そして「ラッキョウ」です。毎年大量に買い込んで自家製を用意します。市販品も美味しいのがありますが、手間をかけたラッキョウ漬けの魅力は格別です。大量の水で洗い、薄皮をむいて乾かして、瓶に投入して湯冷ましを入れ、塩・酢・鷹の爪を入れて、しばらく置きます。塩ラッキョウをベースに味噌を始め様々なバリエーションを楽しみます。何キロも買い込んで夫婦で作業するのが定番です。昔は弁当に入れて、そのにおいに同僚から軽いクレームを受けたりしました。砂丘のような土壌でも栽培できるラッキョウ。この味にやみつきになり、今年もスーパーを物色する時期を迎えました。
四季の変化に恵まれる日本人の生活。中高生や小学生のご家庭でも季節感を大事にするそれぞれの暮らしがあることでしょう。在校生や卒業生の諸君には、どの季節、どの時期にも“これが楽しみ”と自慢できるモノをいろいろ増やしていって、人生を楽しく豊かにしてほしいと思います。