第1110回 『鵠沼をめぐる人びと』~連続講演会 ①

2015年5月29日

今年度、湘南学園中高では、地域の皆様にも公開させていただく形で、藤沢・鵠沼の奥深い歴史や優れた文化に学ぶ企画を、「連続講演会」のシリーズで開催することにいたしました。

この地域にゆかりの深いテーマを掲げ、その分野に精通した第一人者の方々のお力添えをいただいて、教職員・在校生・保護者、卒業生、鵠沼ご在住の皆様や広く藤沢市民の方々が共に学び、教養を深められるような機会の実現にお役に立てないかと考えた次第です。今日はその企画についてご紹介します。

 

藤沢・鵠沼は、湘南地域を代表する閑静な住宅地域です。歴史的にも日本や世界の政治経済や文化の第一線で活躍された方々が大勢お住まいになってこられた地域として知られています。その地に建学した湘南学園は、住民の方々のご理解とご協力に支えられて存続してまいりました。

その中で私達が注目したのは、第二次世界大戦終結後の1946年夏に、近隣に住む文化人からの依頼により、「鵠沼夏季自由大学」が湘南学園の講堂で開催されたことです。その時の錚々たる講師の先生方の顔ぶれには驚かされます。

 

その時の精神を掘り起こし、地域の皆様方との共創により鵠沼地域の「知」の拠点としての在り方も探っていければと願いました。「鵠沼」をクローズアップしてそこから学び直し、「鵠沼」に立地する湘南学園の今後のあり方についても考えていけるようにしたいと考えました。

その中で地域の方々が湘南学園に関心を持たれ、今後とも足を運んで戴けるようなきっかけにしたいと、連続講演会の実施を企画した次第です。

そもそも地域の中から生まれた湘南学園の成り立ちを振り返って、地域と湘南学園がいわば「再会」する機会にもさせて頂いて今後の連携を広げていく一環にできたらと考えております。(明日へつづく)