第1115回 自転車に乗るルールをめぐって
6月1日から、自転車で違反行為を繰り返した人に安全講習を義務づける改正道路交通法が施行されました。今日はこの報道を取り上げます。
交通ルールが変わったのでなく、罰則が厳しくされたのです。初日から、全国各地で警察官が取り締まりにあたり、多数の通行人が警告を受けたとのニュースがありました。
歩行者の妨害や酒酔い運転、信号無視や一時不停止、遮断踏切立ち入り、スマートフォン使用中に起こす事故など14項目挙げられた危険行為を、3年間に2回やってしますと講習の受講を命じられ、命令に違反すると5万円以下の罰金が課される可能性があります。
対象は14歳以上とされたので、中高生にも直結する事柄です。法改正を知らない人も多いと予想される中で、注意を喚起する内容を載せたクラス通信も発行されていました。
取り締まりで一番目立ったのは、「イヤホンを付けて音楽を聴きながらの運転だった」との記事がありました。歩道での走行や信号無視の運転により、警告票を渡されて注意された人も多かったようです。
たしかにマナーを守らない自転車利用者を日頃から見かけます。実際に重大な交通事故が多発する中で、自転車通学者や自宅近隣で自転車を利用する在校生にも、改めて交通ルールの順守を求めるところです。“しょせん自転車だから、といった安易な感覚を社会全体で戒めていく必要があるのです。
本校では自転車専用スタンドが設置され、学校までの自転車通学者は、安全講習会の受講が毎年義務づけられた上で、登録されて専用のスタンドの使用を保証されています。
特に朝の通学では、時間的に急いでいる車や歩行者が多く、ルールを守っていても細心の注意を払い続けることが大事なことです。「注意一秒、怪我一生」は普遍的な格言です。それぞれの安全な通学を祈っています。