第1165回 中高生と定期試験~学習の旅の大事な節目
前期期末試験の4日目です。
今週はテスト期間であり、朝の電車の中で、ノートやプリントの点検に余念のない多くの学園生を見かけます。毎日2~3コマの試験問題に向かう上で、直前までの復習の粘り、次の科目への気持ちの切り替えが求められます。
私は公立出身であり、市立中学と都立高校に在学しました。特に高校受験の際には、中学の成績内申書が重視され、定期試験の準備は切実なものでした。 5科の中で苦手だったのは理科です。早めに問題集に取り組み、ミスの多さで厳しい現実を確認しました。全部の教科で一定の成績をキープするのが必須であり、どうしても深夜に及ぶ日もふえました。高校では模試も含めてテストの復習は重視しました。几帳面だが不器用な方であり、買っても進まない参考書の数々に自己嫌悪がつづく時期もありました。
生徒諸君に大切だと強調したいのは、授業関連のプリントや各種のテストの分類・整理と丁寧なチェックの習慣です。もう要らなくて捨ててよいペーパーもあれば、すぐに取り出せて使うべきペーパーもあります。自分のお気に入りの文房具を上手に使って、整頓・保存・活用するリズムを身につけることです。大人になってからも、こうした情報処理の習慣が必要になるのはいうまでもありません。私はフラットファイルやクリアファイルを多用しています。
ラインマーカー・色鉛筆や付箋・ポストイットなど、学習や読書を助ける文房具もいろいろ出回っています。英単語帳をカラフルに装飾して暗記に努める生徒をよく見かけます。そうした選択や活用は楽しいことでもあり、自分なりの方法を身につけるのも将来に生きるスキルといえるでしょう。
定期試験は、既習範囲の総復習・まとめの場であり、この先の学習へ向けての土台を広げて豊かにする機会でもあります。最後の1科目まで、自分なりの最善をつくして試験に臨むことを願っています。