本日は、中高共に全学で終業式を行いました。校長の話に続いて、バスケットボール部・卓球部・ダンス部・水泳部、及びセーリングの表彰がありました。そして、体育の授業の「新体力テスト」で各学年男女の得点トップを得た諸君の表彰があり、漢字検定試験の優秀者の表彰もありました。更に中学の「理科・夏休みの自由研究~宿題作品展」で、各学年の「グランプリ」と「準グランプリ」の受賞者を表彰しました。
全校生徒の皆さん、おはようございます。高3生の皆さん、おひさしぶりです。
まず、学園祭の準備、運営から後片付けまで、皆さん本当にお疲れ様でした。
第65回「SPLASH」。笑顔はじける素晴らしい学園祭を実現してくれた皆さんに心からのお礼を伝えます。一昨日この場で行われた後夜祭の様子も深く心に残っています。
今年も様々な場面で、皆さんの新たな工夫や企画に感心しました。
学校のホームページで学園祭特設コーナーが設けられ、生徒会日記と合わせて、進行状況やアピールポイントが発信されました。また、満員になって待ち時間が長くなるアトラクション系の実態に沿って、外来者の方を優先する「ファストパス」のしくみが設けられました。
そして今回初めて、「前日祭」が設けられました。参加団体のPRビデオが上映され、実行委員会の各係の思い入れが語られました。お楽しみゲームも盛り上がり、本番直前の団結を強める機会になりました。
実行委員会と総務委員会の皆さんは、時間の制限に追われながら自分のセクションを頑張りきり、他のセクションの進行も心配し合って、チームワークを広げながら準備と運営に当たっていました。
学園祭でつらいのは、校内の至る所で様々な発表やパフォーマンスが同時に行われることです。直接、見学・体験・鑑賞出来る参加団体は限られます。みんなの視線が一致して集まる、体育祭や合唱コンクールとは違うところです。
展示や装飾、仕掛けや設営でどんな創意工夫がこらされたのか、本番の実演やお客さん対応でどう頑張ったかなどあまり見ることができずに、申し訳ない気持ちです。
最後の後片付けの様子には、いつも感心します。自分達が思いをこめて取り組んだからこそ、片付けも率先してテキパキと協力して進められるのでしょう。
全ての参加団体にも何か賞を届けたい気持ちです。仲間と時にはぶつかったり、言い合ったり、助け合ったりした経験は大切なものです。これからのクラスやクラブの取り組みや協力にしっかりとつなげていくことを期待しています。
特に中1の皆さん、学園祭のデビューはどうでしたか。今年の経験を生かして来年は更に、新しいジャンルや独創的な企画に挑戦して欲しいです。
今年も受験生や小学生と保護者の皆様から、楽しくて和やかな雰囲気や、皆さんの笑顔と親切な応対にあこがれ、わが子にぜひ入学してほしいです!といったお声をたくさん寄せられました。また学園の卒業生からは、後輩達の活気ある姿に安心し、魅力を増している母校の様子が嬉しいです、といった声を寄せられました。
締めとして、委員会の全体を代表して、実行委員長の庄司君と総務委員長の樋口君、その場に立ってくれますか。皆さん改めて二人に盛大な拍手をお願いします。
さて次に、この場をお借りして参加の呼びかけをさせてもらいます。今年度の終わりに実施する、「ヤングアメリカンズ」です。
ご案内のプリントを先日配布しました。来年3月の15・16・17日の三日間、練習と公演はすぐ近くの秩父宮記念体育館と藤沢市民会館大ホールにおいて実施します。年間の授業は終わり、クラブ活動と年度末の面談や科目別指導が行われる期間です。部活との重複ではご迷惑をかけますが、年間の中では多くの人が参加しやすい期間にあたります。
ヤングアメリカンズを湘南学園に誘致して4年目になります。これまで3回は学園PTAや外部のNP0法人の主催でしたが、今回から中高の主催とし、学園全体のお力を寄せて頂いて実施することになりました。中高生だけで約150名の参加を目指していきたいと思います。
ヤングアメリカンズはYAと呼ばれます。YAに参加した在校生や卒業生はこの中にも大勢います。学園小の時代に参加した人達も少なくないことでしょう。
YAは、歌やダンスを通じて仲間と共に自分を表現する、ワクワクドキドキの行事です。素適なパフォーマンスに挑む楽しさや達成感を通して、自分にもこんな力がある!可能性がある!といった希望を持てる機会でもあります。YAのスタッフのお兄さんお姉さんは歌と踊りの専門家であり、教育学とか心理学も修めています。英語とジェスチャーでコミュニケーションを重ねながら、参加者は心を通わせ合い、励まし合い、本場では素晴らしいショーの主役の一人になれます。
自分の殻を打ち破りたい!とか、もっと人前で自分を表現できるようになりたい!といった悩みを持つ人は少なくないことでしょう。その人達にもYA参加は本当にお勧めです。“自分に自信ができた”“これからに希望を持てた”“来年も必ずYAに参加したい”という参加者の熱い声に毎回接してきました。笑顔いっぱいに友達を増やし、自信をつけたとキラキラ話してくれる様子に、毎年感動してきました。
もちろん歌やダンスが好きな人達には、YAは最高の舞台です。参加したいけど、大会や公演が近くて参加の難しい部員の皆さんもいることでしょう。できれば顧問の先生とも話して可能ならばぜひ参加して下さい。
もう参加経験のある人は、周囲の友達とも誘い合って一緒に素晴らしいパフォーマンスを目指してみませんか。これから先に壁や苦難にぶつかった時にも、こうした体験はきっと励ましなることでしょう。
後期に入って、「グローバルサークル」もいよいよ本格的な活動を行っていきます。ご担当の岩野先生の指導や助言を受けながら、英語のスキルアップを図り、海外や国内の様々な人達と英語のコミュニケーションを広げて、自分達の出来る「アクションプラン」を模索していきます。こちらにもすでに50名以上の高校生・中学生が集まってくれています。
グローバル化の深まる世界と日本で、最も大事なキーワードは「多様性」と「つながり」という言葉ではないかとの指摘があります。民族や言語の違いを越えてお互いの文化の多様性を尊重し合い、その上で同じ地球に生きる人間として、世界市民としてつながりを深め、協力していける生き方が求められていると、私は考えています。
学園生の皆さんには、グローバル時代の中で社会の進歩に貢献できる、明朗で実力ある人間になってもらいたいと、私はいつも願っています。学校行事でも海外セミナーでも大事なことは、自分の目標をデザインして、仲間と共に勇気を持ってチャレンジし、失敗や挫折も生かして成長していけることではないでしょうか。
グローバルサークルもYAも、本質的には同じ意義があると思われます。こうした機会に参加して、学園生の皆さんが、笑顔や達成感や自信に恵まれること、見えなかった自分の可能性を発見して希望を広げることを、強く願っています。
説明会はちょうど1週間後の13日、後期始業式の日の午前11時から中高ホールで行います。参加の経験のある生徒にもスピーチしてもらいます。少しでも興味や関心のある人は、独りでもいいし、友達にも声を掛け合ってもいいので、ぜひいらして頂きたいです。第一次募集期間は中高生を対象に今月末までの期間に行います。
さて、来週火曜日からは、後期が始まります。後期は学校行事も少なくなり、日々の授業がたんたんと進んでいきます。
高2の皆さんと中3の皆さんは、この秋に学園独自の素晴らしい研修旅行が待っています。中2の皆さんは「学年の日」の宿泊行事、高1の皆さんは総合学習で校外フィールドワークなど、重要な学年イベントが年内に次々とやってきます。
高3の皆さんはこれからが本当に正念場です。「こだわりの第一志望校」を掲げきる強い意志で、安易に目標を下げずに目の前の学習を黙々と継続していきましょう。地道な努力は必ず実を結びます。遠かった目標が近くに見えてくる手応えを、この先きっとどこかでつかんで欲しいと思います。
高2から中1までの皆さんも基本的な課題は共通です。日々の授業を大事にして、小さな課題にも誠実に向き合うことです。「家庭学習の強化」や「部活と勉強の両立」がひきつづき重要です。自分なりの生活リズムを確立していきましょう。
今日はこのあとブルーファイルや前期の通知票が届けられます。その結果はとても気になることでしょう。しかし、個々の点数とか学年順位のアップダウンをあまり気にし過ぎないことも大切です。
この4月からの自分の学校生活と勉強の姿勢はどうだったのかを、丁寧に振り返ることが一番重要です。頑張れたなと思う人は自分をほめていいのです。反省の多い人は出直しを決意しましょう。
勉強面のことで少し具体的にふれておきます。前期のテストやプリント類をまとめて整理し、必要なペーパーは保存してファイルでまとめておきましょう。
定期試験の問題や単元テストなど、優先順位を決めて復習に取り組みましょう。
学校配布の問題集など、やり残している部分に取り組むのもきわめて有効です。
来週の再開までに、宿題はもちろん自分なりの努力を形にしていきましょう。
この休みには何か外出の計画を持っていますか。ゆっくり休んで楽しんでリフレッシュしてほしいと思います。休養や充電、ひとりで考える時間が大切です。これからの生活と勉強についてじっくりと展望して頂きたいです。
後期にはそれぞれが、充実した「実りの秋」を築いていきましょう。
・・・・・・それでは以上で私の話を終わります。ご静聴ありがとうございました。