第1224回 中学生対象の道徳教育の時間

2015年12月8日

高校生は、後期中間試験の最終日になります。中学生は、すでに試験が昨日で終了しています。前期と後期の中間試験の翌日には、中学生対象の「道徳教育の時間」を設けているので、本日はその概要を紹介いたします。

 

この時間は、日常生活や学校生活でおこる様々な人間関係の問題を扱い、関連する映画を観たり、社会で活躍される方々の講演を聞いてきました。
東日本大震災後には現地で復興に取り組まれる方々や支援に赴かれた方々から直接にお話を伺いました。各学年それぞれの企画となってから、いじめの問題や生命のかけがえのなさ、思春期の性の問題などを扱ってきました。

今年度の前期には、中1が湘南DVサポートセンターによるいじめ防止プログラムに取り組み、中2・中3は映画『世界の果ての通学路』を鑑賞してもらいました。

後期はさらに新たな観点から自分と周囲の人間関係について考えてもらう機会を設ける意味で、それぞれの学年で映画鑑賞を行い、個々の認識をさらに広げていってくれればと願っています

中1「いじめのない学校生活をめざして」、映画『青い鳥』鑑賞
中2・中3「仲間と自分について考える」、映画『くちびるに歌を』鑑賞

 

映画『青い鳥』は、重松清の小説が原作であり、吃音の臨時教師と彼が派遣されたある中学校の生徒達との交流を通して、いじめ問題に真正面から取り組んだ作品です。本校では何度も上映してきており、毎回大きな反響と静かな感動を呼んでいます。主人公の竹内先生が生徒達と我々に真っ直ぐに深く問いかける「本気の言葉」に注目してもらいたいです。

 

映画『くちびるに歌を』は、長崎県の五島列島にある中学校を舞台に、産休代替として故郷に戻った音楽教員と合唱部の生徒達の交流を描いたものです。家族や友人の大きさや自分と向き合うことの大切さなど、多感な中学生の心に届く内容であり、合唱の名曲もドラマに登場するなど、きたる合唱コンクールへ向かって時機を得た鑑賞にもなると思われます。

 

中学生の皆さんが、今後の生活につながる大切な視点や課題に気づき、心に受けとめる有意義な時間となることを期待しています。