第1235回 ユネスコスクール全国大会へ参加して ①
今日は、先日(12月5日)に参加した「第7回ユネスコスクール全国大会・持続可能な開発のための教育(ESD)研究大会」について、ご紹介しておきたいと思います。
湘南学園中高は、「グローバル社会の進歩に貢献できる明朗で実力ある人間の育成」という教育目標を掲げています。建学の精神を踏まえ、中高6年間の系統的な総合学習を長く実践してきた実績も受ける未来への志です。
特に創立80周年を機にユネスコスクールに加盟し、ESD(持続可能な開発のための教育)をキーワードとし、湘南学園らしいESDを構築することを目指しています。
「ESD」をくだいて説明すれば、「持続可能な社会の担い手を育むため、地球規模の諸課題を自分のこととして捉え、その解決に向けて自分で考え行動を起こす力を身につける教育」と表現できます。社会に貢献する自分なりのヴィジョンを持ち、周りの人達と協同できる「チェンジメーカー」を輩出する総合学園にしていきたいと考えています。
今年度の全国大会は、東京都内の昭和女子大学で開催されました。主催は文部科学省と日本国内ユネスコ委員会で、外務省・環境省ほか日本の学校教育を担う諸団体が後援し、ESD分野に参入した多数の大企業も協力に入るという大規模な集会でした。
馳浩文部科学大臣のご挨拶、委員会会長の安西祐一郎先生と女性キャリア形成の第一人者の板東眞理子先生のご挨拶と特別対談「グローバル人材を育てる」がありました。全体会では全国のESD推進をめぐる情勢の報告、パリのCOP21に渡仏直前の代表校数校の報告がありました。
そして、テーマ別交流研修会では、私がユネスコスクールの中高経営の分科会に、企画主任の吉川先生が教科横断型の授業実践をテーマとした都内の有名私立共学校の実践報告会に参加しました。再びの全体会では12分科会の報告がなされ、「第6回ESD大賞」受賞校の紹介と表彰式が行われました。
終日めいっぱいのプログラムでしたが、全国津々浦々の幼小中高大の加盟校の先生方や教育研究者、教育行政関係者が大勢参集する、熱気あふれる大会でした。(明日へつづく)