第518回 湘南学園全体で行った教育研究会
後期期末試験の第2日です。
今日は、8月末に行われた湘南学園の「全学教研」についてご紹介します。湘南学園は、幼稚園、小学校、中学校高等学校を持つ総合学園です。それぞれの学校が接続しながら建学の精神を踏まえた独自の教育を進めています。中高では、受験で新たにお迎えする新入生が約6割、学園小から内部進学する新入生が約4割となっています。
時代の変化や社会の激動をふまえて、全学の教育実践の連携を深めたいと願っています。この学園で学び生活した生徒達がたくましい人間力を身につけて社会に巣立っていけるように、幼・小・中高が共通の問題意識を深める必要があります。そこでまずお互いの日頃の取り組みを知り合うことを第一に、また学園で育つ在校生に対して各学校が教育の目標や願いを共有して関わっていけるように、昨年度から全学の教育研究会を夏に開いています。
今年度のテーマは、「自分と世界のつながりを実感し、人とのつながりが広がる学び~子ども・生徒は、どこで、何を契機に、どのように変わるのか~」でした。「つながり」をキーワードに世界と教育を見て、東日本大震災を経た「つながり」の今日的意味を問います。そして学園の建学の精神を参照しながら、幼小中高の教育を貫く「つながり」を大切にした取り組みを共有しようと考えました。
幼稚園から「野菜づくりの活動を通して(年長)」、小学校から「米粉を使って、新商品開発(小5)」、中高から「特活の取り組みで、人と地域を再発見(中2)」「体育祭を通じて、大きく変わったリーダー達(高2)」と、若い先生方の実践レポートが全体会で発表され、その後10の分散会で幼小中高の先生方が分散して話し合い、それぞれの報告の感想と日頃の取り組みや悩み、問題意識の交流を行いました。最後に佐藤隆先生(都留文化大学教授)から全体的な講評と今後の全学的な実践課題について提起を頂き、参加者は感想を記しました。
同じ学園の中にいながら日頃なかなか交流や対話の機会のない先生方が、お互いの取り組みや模索を知り合って理解や敬意を持ち合い、今後の仕事への展望と意欲を広げることの出来た一日でした。