第515回 片瀬江ノ島駅前で~動画研究部員たちの貢献!

2012年9月7日

 先月下旬から今月にかけて、本校の「動画研究部」の部員たちが、小田急線「片瀬江ノ島駅」の駅前にある著名な商店のシャッターに、すてきな海の絵をペンキで描いています。何日もかけて夕方に、商店の営業の終わった午後5~7時頃まで部員4~5名が作業をしました。大きなシャッターいっぱいに、江の島の風景をモチーフにして海洋生物やサーフィンや灯台などを、青を貴重にカラフルに描いていています。

 この作業は、藤沢市の観光協会の依頼を受けて行われました。商店は小田急江ノ島線の終点駅の真ん前にあります。右側にマックやコンビニ、橋をはさむ左側にこのお店「舟七」がありますが、夜に下ろしたシャッターには落書きが絶えず、消してもまた落書きされ、ご主人も困られ、市観光協会も江の島の玄関の印象を悪くすると心を痛めておられました。

 そこで市観光協会では、地元の学校の生徒に絵を描いてもらえれば、落書きする人も手を出しにくくなり、駅前の印象も良くなるのではと思い立たれました。本校の特活(総合学習)や国際交流では、江の島関係のイベントがたくさん実施され、多数の関係者の方々にお世話になっています。様々なつながりからすぐに湘南学園に打診があり、内容上から動画研究部がピッタリとのお勧めがあり、同部員と顧問の先生に快諾して頂いたのです。観光協会の方々がご挨拶に来園して下さいました。

 作業の期間中は、多数の観光客が江の島界隈で遊び終えて小田急線に乗車する時間帯と重なり、声をかけたり励まして下さる通行人も多くて、部員諸君には大きな励ましとなりました。舟七のご主人様は終始見守って差し入れを重ねて下さいました。また観光協会の計らいで神奈川新聞の記者が取材に来て下さいました。昨日の同紙湘南ページに掲載されました。

 作業開始の時間帯は西日の照りつけ、ペンキだらけになる過酷な環境の中で、部員諸君は黙々と作業を行い、江の島の壁画はもうすぐ完成です。先日の大雨で予定が少し順延され、完成は試験明けになります。
 顧問の先生も毎回、部員の監督保護や作業の補助に努め、ペンキやシートなどの物品は、全て市観光協会が用意して頂きました。

 私たちにとって江の島は地域のシンボルであり、ここから様々なことを学ばせて頂く地域の学校でもあります。日頃頂いているお世話に対して、少しでも恩返しになれば嬉しく思います。