第1311回 科学する眼を育てよう

2016年11月4日

「科学の甲子園ジュニア」神奈川県大会第4位

 「科学の甲子園ジュニア」大会(主催:独立行政法人科学技術振興機構)は、中学校の生徒に「科学に関する知識・技能を競い合う場を提供することで、科学に関する興味・関心を高め、理数系分野に対する学習意欲の一層の向上を図る」と共に、全国大会出場選考を行うことが目的です。

 その競技方法はといえば、筆記競技と実技競技の2つを午前午後のほぼ1日を使って行われます。前者では「理科・数学等の複数分野の問題をチームで相談しながら解決する力を競う」、後者では「チーム3名で協力して、実験またはものづくり等の実技競技を行う」というものです。

 湘南学園中学校からは、「中1チーム」と「中2チーム」がエントリーし、神奈川県大会に臨みました。その結果が先日郵送されてきました。その開封を生徒の皆さんは心待ちにしていたことでしょう。
 
 そこには次の様に記されていました。

     湘南学園中学校中1チーム   4位

     湘南学園中学校中2チーム  24位
 
 この結果、成果をどう見たらよいか考えてみました。それは背景にある湘南学園中学理科教育が、科学する眼を着実に育てているということではないでしょうか。テクノエリア3階の生物室・化学室前のフロアーには、今夏の取組みの一端が展示されています。意欲ある生徒の皆さんは、そうしたなかから育まれてきたのでしょう。また、求められる3名のチーム活動を通じて問題解決力や実験・ものづくり力を発揮できたのも、「湘南学園ESD」の取組みのなかで鍛えられてきたものと推測します。

 もう一つ理科研究部の活動も見逃せません。日頃の研究活動を通じて探究するこころが育ちつつあるということです。顧問の横山先生のフィールドワークを含めた熱意ある自然科学分野の指導もこの成果につながっているとみました。

 なお、今年の12月に開催される「科学の甲子園ジュニア全国大会」には、第1位と第2位のチームのメンバーによる代表チームが出場することになっています。しかし第1位と第2位のチームが出場を辞退した場合、競技結果の順位にもとづき、第3位以降のチームを繰り上げて全国大会に出場いただくことになっているとのことでした。

 全国大会出場チームから学び考え、来年度にむけて地力を培い、今年度を上回る意欲的な取組みと成果を期待したいものです。