第416回 TVで同日に放映!中3と小5が民泊でお世話になる地域

2012年3月2日

 この前の日曜日朝に、湘南学園の中学校と小学校の体験学習でそれぞれお世話になっている、2つの地域のことがテレビ番組で紹介されていました。

 まず日本テレビ系の『遠くへ行きたい』で「瀬戸の島旅・天然ふぐとみかん鍋」として、山口県周防大島と近くの粭島のことが紹介されました。山口県第一のみかんの産地であり、「地産地消」の新しい名物郷土料理として注目される「みかん鍋」が取材されました。次に島の人びとが農耕や漁労で使用した数々の古民具の収蔵庫で、昔の暮らしや昔の人びとの知恵や工夫が熱く解説されました。周防大島は日本で最初にハワイ移民を送り出した島で、いま「サタフラ」というイベントが定着し、夏の土曜日に全国のフラダンスチームが集まるそうです。生涯教育の一環で地元のお年寄りから保育園児までが楽しそうにフラダンスの練習を行い、男性はハワイアンバンドを組んで生演奏をします。和やかな風景に島の人びとの絆の深さを感じました。
 次にNHK総合の『小さな旅』で「晴れたらスキー場へ」として、新潟県十日町松代のことが紹介されました。日本有数の豪雪地帯で、過酷な雪堀りや雪に高く囲まれた移動の様子は壮絶です。でも町の人びとの楽しみはスキーです。天気が良くなると「松代ファミリースキー場」には70代から80代の米農家の皆さんも集まります。かつて冬は集団の出稼ぎで休めなかった人たちが60歳を過ぎて本格的にスキーを始めたのです。小さなお孫さんにもスキーを教え始めていずれ一緒に滑るのを楽しみにする微笑ましい姿もありました。吹雪の日には数々のワラ細工作りに励む高齢者の様子もあり、帰宅するとまず宿題を終えて夜のスキー場を颯爽と滑る小学校のスキー部員たちの様子もありました。

 中学校3年生は、昨年11月の研修旅行の後半、今回も周防大島などの民家に全員が分散して2泊の民泊をさせて頂きました。家業を手伝わせて頂き、美味しい郷土料理を味わい、数々の貴重な体験プログラムに参加しました。島の人たちの温かなおもてなしと絆に接して、心に深く残る感動を戴いたのです。
 学園の小学校5年生は、この1月に「越後田舎体験」を軸とした画期的な旅行に初参加しました。地元の小5生たちとの交流、昔話や昔の遊び、雪遊び雪体験、ワラ草履作り、郷土料理
体験などがあり、各民家での民泊も体験して元気いっぱい、感動いっぱいに帰りました。
 湘南学園ではこのように、生徒や児童が楽しみにする旅行で、地域の人びととの出会いと地元ならではの体験交流を、一貫して大切にして旅程を組んでいます。こうした貴重な体験は大きな教育力に満ちたものです。お世話になる地域の皆様のおもてなしとご協力には感謝の念でいっぱいです。