第1339回 タンザニア、そしてリトアニアから

2017年6月23日

~湘南学園へのジャパンツアー~

 湘南学園、春の国際交流ウイークを迎えました。
 
 慶応義塾大学総合科学部(SFC)の長谷部研究室との「高大連携」プログラムのつながりとして「タンザニアさくら女子中学校」のジャパンツアーが、続いて「リトアニア健康科学大学付属ギムナジウム」のジャパンツアーの皆さんをお迎えすることができました。
 
 タンザニアさくら女子中学校の生徒、教員、保護者の皆さん総勢4名と関係者の方が同行され湘南学園を来訪されました。ご承知のように、タンザニアはアフリカ東部地域に位置し、ヒッパロスの風(偏西風)をうけ、ダウと呼ばれている三角帆の船を駆使してインド洋交易を通じて発展した「スワヒリ文明」の地であるとその昔学んだことを思い出しました。またタンザニアは「人類発祥の地」という説もあり、北部にはアフリカ最高峰のキリマンジェロが聳えていることでも知られています。
 
 リトアニア健康科学大学付属ギムナジウムからは、生徒8名に同校の先生方、保護者等がお出でになりました。リトアニアとのご縁は、神奈川新聞が報道していただいたように(2017年6月18日付、湘南・西湘地域版)、「千畝結ぶ友好の絆」ということになります。第二次世界大戦時、リトアニア領事館で。「命のビザ」を発給し、ユダヤ系難民らをナチスの迫害から救った外交官杉原千畝氏が戦後湘南に住まわれ、そのお子さんが湘南学園に通っていたことが結びつきとなりました。そこでグローバルセミナーズの1つ、「ポーランド(アウシュビッツ)・リトアニアヒストリーツアー」の企画がなされ、今夏このヒストリーツアーの開催は4回目となります。

 この「ポーランド(アウシュビッツ)・リトアニアヒストリーツアー」に参加した生徒の皆さんは、歴史・文化などの交流から自らの歴史認識や社会認識を深め、自らの生き方につながる「小さな宝物」を見つけたことを報告会でも伝えてくれました。
 
 2つのジャパンツアーへの湘南学園ウェルカムイベントが80周年記念館カフェテリアを含めて行われました。「湘南学園の紹介」のプレゼンテーション、生徒の皆さんとの交流をはじめ、日本文化体験として、書道体験、茶道体験などをしていただき、近くの景勝地である江ノ島などを訪ね、湘南海岸から見る丹沢連邦・箱根連山・伊豆半島そして目の前に広がる相模湾を楽しんでいただきました。
 
 きっとタンザニア、リトアニアから来訪された皆さんが、ここ湘南学園を訪ねたことや、鵠沼・江ノ島周辺を散策したことを思い出の1つにされたのではないでしょうか。

 湘南学園は、「スーパーグローバルハイスクール(SGH)アソシエイト校」として、今後世界各地への結びつきを拡げ、絶えず海外からのお客様をお迎えできる環境をより一層整えていきます。